7月17日も朝早く暑くなる前に出発して、亘理町の16日とは別のイチゴ農家の方のところに支援に行きました。イチゴ畑周辺のヘドロだしや草取りをしました。ボランティアメンバーは、熱がはいって、仕事はどんどんすすみ、予定より範囲を拡大してきれいにできました。
「すっかりきれいになったわ」と農家の方に喜んでいただきました。
汗だくの作業のあと、イチゴ農家の方からお話をききました。
「うちは、床上浸水で『半壊』の認定だったの。稲の乾燥機など機械も水に浸かって全部だめになった…。家を流されてしまったお宅のことを考えれば、いいほうかもしれない。でも、お米も作れなくなって、機械も買わなければならない。ビニールハウスのパイプもさびて使えなくなっても、全部流されていないから農業共済も公的支援も補償がない。マイナスからのスタート…。この辺りのイチゴ農家250軒のうち、続けていこうと言っている人は40軒だけ。後継者もいないところが多い。以前と比べるとイチゴの価格は下がってきて、肥料などは高くなっている。昔は、自分のところで苗をつくって経費もかからなかったけど、今は、苗も買わないといけないし、毎年土(砂)も入れ替えなければいけない。採算がとれなくなってきているから後継者もいないところが多い」、「ボランティアの皆さんが来てくれたおかげで、やっていこうと思った人も多い。10人くらい農家のみんなが集まると、こんなによくしてもらって本当にいいのかな、と言っているの。本当にありがとうございます」とおっしゃってみえました。
被災した農家の方々が、農業を続けることができるように公的に支援する仕組みが必要です。
※仙南ボランティアセンターで朝5:30から朝食。ごったがえしていました。みんなで食事係も分担しましたが、最大47人分もつくることもあり食事係の皆さんも大変でした。