2月24日、愛知労働局にたいして、残業代を支払わないサービス残業を繰り返すアイシンへの厳正な対応について要請しました。
かわえ明美比例予定候補、八田ひろ子元参院議員、野村武文刈谷市議、山本シモ子刈谷市議、日本共産党アイシン支部の新村健治さんと一緒に行きました。
アイシンは、労働者に仕事が終わったとウソの労働時間を記録させて、また仕事にもどって働かせて、ただ働きをさせていました。不払い残業(サービス残業)は、企業による犯罪です。
日本共産党アイシン支部は、労働者からのサービス残業の相談に基づいて、新村健治さん(アイシン労働者)を中心に10月に刈谷労働基準監督署に是正するよう要請しました。それにより、サービス残業はピタッとなくなり、働く人たちに大変喜ばれています。
また、11月30日に私は、八田ひろ子元参院議員、野村武文刈谷市議、アイシン労働者の新村健治さんたちと刈谷労基署に出向き、アイシン精機のサービス残業代の未払い解決と再発防止を要請しました。
労基署は、「現在、指導を継続中ですが、過去にも同様の違反事例があり、今後の再発防止のためにも厳正に対処したい」と表明しました。
今回の要請は、さかのぼって請求できる2年分の未払いのサービス残業代をアイシンに支払わせることと、正確な労働時間を把握するためにも職場と工場入退場門の二重チェックができるカードリーダーの設置を求めました。トヨタ系の他の会社では、すでに二重チェックのカードリーダーが設置されています。
職場からの情報では、アイシンは、個々の労働者から10ヵ月分の労働時間についてのみ調査を行い、しかも労働者にはサービス残業代を支払うための調査とはわからない形で、法違反をあいまいにしたまま調査をしているということで、問題です。
10ヵ月分の調査をして、10ヵ月分だけ支払うというやり方では不十分です。2年分をしっかりと支払わせなければなりません。
アイシンは、過去に何度もサービス残業が指摘され、労働基準監督署から指導を受けていますが、その時も6ヵ月分だけ支払ってお茶を濁しています。反復して法違反を繰り返している悪質なケースでもあります。
二度と同じ法律違反を繰り返させないためにも、愛知労働局の厳正な対応を求めました。
愛知労働局の担当官は、「刈谷労基署に今日の話を伝え、指導させます」と答えました。
ちなみに2008年度の愛知労働局管内のサービス残業(賃金不払残業)の支払い金額は、82社620事業所、7488人分の12億6000万円です(1企業あたり100万円以上の支払をしたものの集計)。
また、リーマンショック以降、労働者からの申告が増えて仕事量が増えているのに、それを調査し、指導する労働基準監督官の人数が増えない問題も指摘されました。