もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

設楽ダムの本体と付替え道路の事業費増額問題で国交省から聞き取り。

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 6月16日、しもおく奈歩愛知県議より連絡をもらった設楽ダムの本体と付替え道路の事業費が、

当初の約2070億円から約2400億円に増額する問題

について、国土交通省から聞き取りを行いました。

※このほかにも水源地域の対策予算もあるので、増額提案の前から設楽ダム事業の総事業費は約3000億円と言ってきましたが、全体が膨れることになります。

 今度の愛知県議会にかかるのだそうです。

 聞き取りの内容は、以下のようなものですが、秘書、候補者の時代から2070億円よりも膨れ上がるのではないかと言ってきましたが、ずっとずっと国土交通省は「2070億円で全部やります!」と言い続けていました。

 やっぱりウソだったのですね。
 憤りでいっぱいです。

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【聞き取りの内容】

※→は本村の意見

◆5月25日、国土交通大臣から愛知県知事あてに、「設楽ダムの建設に関する基本計画の変更について(照会)」を出した。返事の期限はない。

→愛知県知事の返事の期限はないので、この際、時間をかけて検証するべき。
→日本共産党は設楽ダム中止の立場で、5月10日の国土交通委員会(※下記の議事録参照)で、過大な水需要の計画であること、豊川水系フルプランの見直しについて質問。利水問題でもしっかりと検証する必要がある。利水の問題は、愛知県が必要だと言っているから、国の方で何の検証もなく、必要ということになっているので、ぜひ愛知県として過大な水需要については検証してほしい。
 

◆今回、全国で直轄ダムや補助ダムの計画があるが、増額を求めるのは設楽ダム計画だけ。なぜ、設楽ダムだけなのかは、わかったら後日報告。

・労務費等の物価変動257億円
  労務単価や資材費の高騰

・消費税増税で50億円

・ダム検証に伴う工期延伸による事務費等の増 31億円
   事務費、環境調査(ネコギギ調査、猛禽類調査、水質調査、流況調査など)
31億円は、2009年~2014年の検証の5年分

 ・その他  ▲8億円

   ダム検証の際に、工事の中身を精査して、いるもの、いらないものをわけた。付け替え道路についても設計が進んだ段階で工事の金額が安くできることなどがわかった。職員の給与も見直した

→全国あまたダム計画がある中で、同じように消費税は増税され、労務単価や資材費が高騰しているのに設楽ダムだけ増額しているのはおかしい。愛知県はこれを簡単にわかりましたと言ってはいけない、やはり、少なくとも慎重な検証が必要。

◆愛知県の負担増は、100億円弱になる(正確な数字はあとで)。

→愛知県で100億円の負担増というのは巨額。設楽ダムにつぎ込むより、壁にはヒビ、つぎはぎ廊下、雨漏りで、学校が足りない特別支援学校にまず使ってほしい。

◆これまで、私が説明を受けてきたのは、2070億円で絶対に変わらない。その範囲で全部やるというものだった。今回、そのウソが明らかになった。そのことを指摘すると、申し訳ないと謝るばかりだった。
 

◆「総事業費3000億円」と私たちがいっているなかの、本体と付け替え道路の部分の2070億円は増額になるが、残りの分の水源地域対策の費用についての増額は聞いていない、とのこと。

◆Q:基本計画の変更は、審議会などで議論せずに勝手にできるのか?
A:今後、愛知県知事が県議会にはかって、愛知県知事から返事をもらい、関係省庁との協議(財務省、農水省、総務省、経産省)をして、その前後どちらかで、事業評価監視委員会の中で、今回の増額、計画の変更について審議をしてもらい、同意をもらうことになる。その後、基本計画の変更を大臣が告示することになる。 

160525  国交省から愛知県知事へ 設楽ダム1 160525  国交省から愛知県知事へ 設楽ダム3 160525  国交省から愛知県知事へ 設楽ダム2

 

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