もとむら伸子(日本共産党前衆議院議員)-
レポート

池尾伸一さんのご著書『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』は、子どもたちが置かれている状況が理不尽すぎて涙がポロポロとこぼれてきます。

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池尾伸一さんのご著書『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』は、読んでいると子どもたちが置かれている状況が理不尽すぎて涙がポロポロとこぼれてきます。とても良い本です。
 この本の中に「子どもの権利条約」がつくられた経緯が書かれていました。
 第二次大戦前のポーランドの教育家でありユダヤ系の医師でもあったヤヌシュ・コルチャック先生(1878─1942)は、1910年代から30年代にかけて、首都ワルシャワでユダヤ人やポーランド人の子どもたちを受け入れる孤児院を運営していたそうです。子どもを大人と同じように自立した一人の人間ととらえ、人間らしく生きていく権利や、発言する権利を持っていると考えました。
 第二次世界大戦が始まり、独裁者ヒットラーの率いるナチスドイツによって、ポーランドが侵略され、ユダヤ人に対する迫害が激しくなった時にコルチャック先生とユダヤ人の子どもたちは孤児院を追われ、「ゲットー」と呼ばれる隔離されたユダヤ人居住地区に移住させられました。そこでもコルチャック先生は、子どもたちに寄り添って教育や文化活動に情熱を注いだそうです。
 親しい友人たちが、ゲットーから脱走するように勧めましたが、「子どもたちを見捨てることはできない」と断り、結局、200人の子どもたちと一緒に、ガス室のある収容所へと移送され、最期を迎えたそうです。コルチャック先生は、孤児を抱いて列車に乗ったとのこと。  
 このコルチャック先生の生涯と思想を引き継ぎ、ポーランド政府の代表が1978年に国連で提案したのが、子どもの権利条約です。
「第二次世界大戦を始めとする戦争下で、たくさんの子どもたちが犠牲になった反省から次の4つの原則が柱とされた。
①すべての子どもは、人種、性別、宗教、国籍、障害などの理由で差別されない
②子どもにとって最善の利益が優先される
③すべての子どもは、安全に生き、健康に育つ権利を持っている
④子どもは自由に意見を表明する権利がある  
 条約はその後、国連加盟国の投票で採択され、この条約を守ると批准した国は2025年4月時点で196ヵ国と、世界で最も受け入れられている人権条約となっている。」(上記ご著書より引用)
 政府によって、外国にルーツを持つ方々への差別助長とともに戦争する国づくりが進められている日本。
 過去の戦争の時代に逆戻りさせないために日本共産党は全力を尽くします。
 日本政府は、仮放免の子どもたちの状況を放置しています。子どもの権利違反であり、是正するべきです。

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