もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

8月6日、被爆80年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に参列しました。広島に原爆が投下された8時15分、黙祷しました。

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8月6日、被爆80年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に参列しました。広島に原爆が投下された8時15分、黙祷しました。
原爆によって命を奪われたお一人お一人に心からの哀悼の意を申し上げます。
原爆によって長年、苦しみ続けている被爆者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
8月6日朝5時半頃、田村智子委員長、吉良よし子参院議員、白川容子参院議員、仁比聡平参院議員、堀川あきこ衆院議員、山添拓参議院議員、井上哲士前参院議員、大平よしのぶ元衆院議員、私もとむら伸子、広島県議団、広島市議団で平和記念公園で献花しました。
 「原爆死没者慰霊碑」(公式名は広島平和都市記念碑)には、
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。
 「過ちは繰返しませぬ」という言葉を胸に、国会議員としての重い責任を全うできるよう全力を尽くす決意をしました。
広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式での広島市長による「平和宣言」には、「核兵器禁止条約の締約国となることは、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会を含む被爆者の願いに応え、『ヒロシマの心』を体現することにほかなりません。」との言葉がありました。
世界の中で唯一の戦争被爆国でありながら、被爆者の方々の願いに応えられていないことを本当に申し訳なく思います。
広島県知事のあいさつでは、「核抑止力」という核保有国及びアメリカの「核の傘」の中にいる日本政府の言い訳に対し、明確に反論していました。(下記、広島県知事あいさつ全文参照)
こども代表のお二人の「平和への誓い」もこどもたちの思いと決意に涙がにじみました。
「One voice.
たとえ一つの声でも、学んだ事実に思いを込めて伝えれば、変化をもたらすことができるはずです。」
「思いを込めて伝える」努力を日本中で、世界中で、一人一人が行えば、変化をもたらすことができると確信しています。
🕊️広島市ホームページ(「平和宣言」「平和への誓い」が掲載されています。)
https://www.city.hiroshima.lg.jp/atomicbomb-peace/peace-ceremony/1021111/1042449.html?fbclid=IwY2xjawMU22VleHRuA2FlbQIxMABicmlkETFCeVVNYUh4cldpOURMUFdmAR65EsrOtKJHRxOnIYKHYl5PIl1Rh9kKagAhzlQmNBHBJq1qVMkn1-ok7aNIYg_aem_dntZbYW08wzMiLR9jSHI8w
🕊️広島県知事のあいさつ
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/52/07heiwakinensikitentijiaisatu.html?fbclid=IwY2xjawMU241leHRuA2FlbQIxMABicmlkETFCeVVNYUh4cldpOURMUFdmAR7R7f4JfQGoJNr6xsrPAxWIAyvSprI-6XWaxGkITpLwNHNCLudVEpN-EeJUKQ_aem_UaAhYf2rNKNljFOV-9HtGg
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◾️広島県知事のあいさつ
「被爆80年目の8月6日を迎えるにあたり、原爆犠牲者の御霊(みたま)に、広島県民を代表して謹んで哀悼の誠(まこと)を捧げます。そして、今なお苦しみの絶えない被爆者や御遺族の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
草木も生えぬと言われた75年からはや5年、被爆から3代目の駅の開業など広島の街は大きく変わり、世界から観光客が押し寄せ、平和と繁栄を謳歌しています。しかし同時に、法と外交を基軸とする国際秩序は様変わりし、剥き出しの暴力が支配する世界へと変わりつつあり、私達は今、この繁栄が如何に脆弱なものであるかを痛感しています。
このような世の中だからこそ、核抑止が益々重要だと声高に叫ぶ人達がいます。しかし本当にそうなのでしょうか。確かに、戦争をできるだけ防ぐために抑止の概念は必要かもしれません。
一方で、歴史が証明するように、ペロポネソス戦争以来古代ギリシャの昔から、力の均衡による抑止は繰り返し破られてきました。
なぜなら、抑止とは、あくまで頭の中で構成された概念又は心理、つまりフィクションであり、万有引力の法則のような普遍の物理的真理ではないからです。
自信過剰な指導者の出現、突出したエゴ、高揚した民衆の圧力。あるいは誤解や錯誤により抑止は破られてきました。我が国も、力の均衡では圧倒的に不利と知りながらも、自ら太平洋戦争の端緒を切ったように、人間は必ずしも抑止論、特に核抑止論が前提とする合理的判断が常に働くとは限らないことを、身を以て示しています。
実際、核抑止も80年間無事に守られたわけではなく、核兵器使用手続の意図的な逸脱や核ミサイル発射拒否などにより、破綻寸前だった事例も歴史に記録されています。
国破れて山河あり。
かつては抑止が破られ国が荒廃しても、再建の礎は残っていました。
国守りて山河なし。
もし核による抑止が、歴史が証明するようにいつか破られて核戦争になれば、人類も地球も再生不能な惨禍に見舞われます。概念としての国家は守るが、国土も国民も復興不能な結末が有りうる安全保障に、どんな意味があるのでしょう。
抑止力とは、武力の均衡のみを指すものではなく、ソフトパワーや外交を含む広い概念であるはずです。そして、仮に破れても人類が存続可能になるよう、抑止力から核という要素を取り除かなければなりません。核抑止の維持に年間14兆円超が投入されていると言われていますが、その十分の一でも、核のない新たな安全保障のあり方を構築するために頭脳と資源を集中することこそが、今我々が力を入れるべきことです。
核兵器廃絶は決して遠くに見上げる北極星ではありません。被爆で崩壊した瓦礫に挟まれ身動きの取れなくなった被爆者が、暗闇の中、一筋の光に向かって一歩ずつ這い進み、最後は抜け出して生を掴んだように、実現しなければ死も意味し得る、現実的・具体的目標です。
諦めるな。押し続けろ。進み続けろ。光が見えるだろう。
そこに向かって這っていけ。※
這い出せず、あるいは苦痛の中で命を奪われた数多くの原爆犠牲者の無念を晴らすためにも、我々も決して諦めず、粘り強く、核兵器廃絶という光に向けて這い進み、人類の、地球の生と安全を勝ち取ろうではありませんか。
広島県として、核兵器廃絶への歩みを決して止めることのないことを誓い申し上げて、平和へのメッセージといたします。
令和7年8月6日
広島県知事 湯 崎 英 彦 
広島県知事あいさつの中で、米印(※)の部分は、平成29(2017)年12月10日に行われたノーベル平和賞授賞式でのサーロー節子氏のスピーチを翻訳したものです。
日本語訳は広島県による翻訳であり、英語原文の著作権はノーベル財団に帰属します。
該当箇所を掲載する際は、著作権情報(広島県による翻訳であること、及びノーベル財団の著作権情報)を必ず明示してください。
著作権:THE NOBEL FOUNDATION, STOCKHOLM, 2017」
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改めて、サーロー節子さんはじめ魂の声をあげ続けてこられた被爆者の方々に心からの敬意と感謝を申し上げます。

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