10月14日、岐阜県の飛騨・高山地域の地区委員会主催「経済シンポ」に参加しました。子ども、高齢者、農家、商店、個人事業主など深刻な実態が報告されました。
「3つの改革で暮らしに希望を 経済再生プラン」の実現は喫緊の課題です!
飛騨牛を育てている畜産農家さんは、深刻な状況を話してくださいました。
農林水産省は、子牛の生産費は、エサなどに約50万円労務費約20万円=約70万円かかると言っているが、子牛の販売価格は平均50〜60万円で、赤字。365日休みなく、給料もなく、体にむちうって働いている。
2032年全国和牛能力共進会が岐阜で開催することが決定されたが、そこまで生き残っている農家がどれだけいるか、と口にする人もいる。
飛騨は、ほうれん草やトマト栽培が盛んだが、その農家さんも大変で、JAさんにお金を借りようとしたけれど、「もうやめれ」と言われたと聞いた。
2024年の稲作農家の倒産、休廃業・解散件数は過去最多ペースと日本農業新聞にも書いていた。
また、2023年の新規就農者数が2年連続で過去最少との記事もあった。ごはんが食べられなくなる危機。農業を支援する政治を期待する。
坂下 みちよ 高山市議からはふるさと納税の返礼品で飛騨牛を出しているが、生産者は苦しい思いをしていること、支援をしない政治に対して怒りの声が出されました。
上嶋きよ子高山市議は、まず日本被団協の皆様がノーベル平和賞を受賞された喜びを語られました。
そして、高山市内の商店街を周り、出された声として、商店街の存続に関する不安の声などお話くださいました。オンライン手続きで印鑑が必要なくなり、印鑑屋さんが大変になっているのに、手立てを取らない問題、まちの電気工事のお店もどんどん減っていること、大手電気屋の下請けに入らずに頑張っているが、商売がやっていけるようにしてほしいとの要望が出されました。小規模商店もインボイス増税で負担増となっており、苦しいところにさらに増税で追い討ちをかける政治に怒りの声が出されました。
こみやま恵美子飛騨市議からは、市役所の周りでも4軒も飲食店が廃業になり、議員や職員の方々がお弁当をとるお店は1軒だけになってしまったとのお話がありました。ここでもインボイスが影響しているようです。
また、食料品等の配達をしている人も個人事業主にさせられ、会社と交渉することもできない状況になっていることや、移住をして有機農業をやっている方々が少なくない飛騨市。そうした方々の冬の仕事をつくろうと6次産業化の施設をつくろうと思っても、融資をお願いしても、担保がないためにつくれない現状になること、通販もやっているが、個別所得保障をやってほしいとの声は多いとお話しされました。
人口が少ない地域ですと、事業も小規模にならざる面がありますが、
その小規模でも地域の皆様に親しまれてきたお店などが、インボイスのせい=政治のせいで廃業になってしまうことは本当に理不尽です。
インボイスが地域経済にとっても深刻な悪影響を及ぼしていることを痛感しました。
フードバンクで大奮闘されている方からは、昨年がどん底と思っていたのに、昨年と比べても皆様の暮らしがかなり大変になっている状況が報告されました。通常のご家庭の方が苦しい状態になっているとの指摘もありました。
さらには、痩せ細って「飢え死に」しそうな子どもさんがいたことなどもお話くださいました。
相当深刻になっていると痛感しました。
農業に関しては、冬の仕事、収入の確保、機械の更新などが課題となっています。
日本共産党の暮らしを本気で応援し、農業を本気で応援し、消費税減税、インボイス中止の「経済再生プラン」は、
非常に重要であることが浮き彫りになったシンポジウムでした。
経済シンポの後には、励ますつどいを開催していただき、明日からの総選挙に向けての決意表明も行いました。
飛騨、高山の皆様、本当にありがとうございました