もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

愛知県蒲郡市の土砂災害

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愛知県蒲郡市で土砂災害があり、3人の方が亡くなられ、お二人が重軽傷を負いました。心から哀悼の意を申し上げます。
 
ひえの佳代蒲郡市議とともに現地に行き、黙祷をしました。
すやま初美愛知県副委員長、浅尾大輔愛知14区予定候補、しもおく奈歩愛知県議も参加しました。
 
現地は、土砂災害警戒区域には指定されていない地域です。
気象庁からの大雨警報(土砂災害)も出ていませんでした。
しかし土砂崩れは起きてしまいました。
 
ひえの市議はに伺ったところ、土砂災害が起きた27日夜の雨の降り方は、これまでに聞いたことのない音だったそうです。
 
今朝8月29日の中日新聞には、豊川総合用水土地改良区によると、土砂崩れが起きた山腹付近の地中には豊川用水を供給する口径600ミリの水管『蒲郡支線』が通っており、28日午前0時過ぎに『水漏れがある』との連絡を受けて通水を止めた。水漏れが土砂崩れの影響かどうかは不明で、詳しい状況を調べる方針。」とあり、それについても調べることとしました。
 
 
【山腹付近の水管】
◾️(蒲郡市)蒲郡市危機管理課長さんからお話を伺いましたが、確かに水管はあるようですが、水漏れがあったかは現在はわからないとのこと。
◆(農林水産省)水管は、水資源機構が豊川総合用水土地改良区に管理を委託しているとのことで、農林水産省に連絡を取りました。水資源機構では、まだ水管の水漏れについて調査は、二次災害などのこともあり、できていないとのこと。
 水漏れの調査については、表土へ水が出ていないか調査することや水を流してみる方法、機械を入れてみる方法があるとのこと。
 水管は直径60センチ。1964年〜1965年につくられ、2013年〜2014年に反転工法で更新されたとのこと。
 
【警報について】
◾️(蒲郡市)蒲郡市では、8月27日は気象庁による大雨警報(土砂災害)が出ていなかったので、蒲郡市としては避難指示などの判断ができなかったようです。
◾️(蒲郡市)しかし、蒲郡市内の降水量は、27日午後10時までの24時間に、平年8月の1カ月分を超える136.5ミリの降水量を観測していました。
◾️(豊川市)お隣の豊川市では、27日20時38分、大雨警報(土砂災害)が出ていました。
◆(気象庁)気象庁に連絡をとり、なぜ2つの自治体で違うのか聞き取りを行いました。蒲郡市は平野部、豊川市は傾斜地も多くあるということで基準が違っており、判断が分かれたと思われます。
◆(気象庁)今回、大雨警報(土砂災害)が出なかったために避難指示などの判断を蒲郡市は出せませんでした。平野部であっても傾斜地はあり、警報を出す基準、自治体ごとではなく、地域ごとに警報を出せるなど見直しの必要を感じた旨、お伝えしました。
 
【土砂災害警戒区域について】
◾️(蒲郡市)今回、土砂災害があった場所は、土砂災害警戒区域には指定されていませんでした。傾斜の角度などで決まるので、そこには当てはまらなかったようです。蒲郡市の危機管理課長さん曰く、レッドゾーン、イエローゾーンだけが危険というわけではなく、ホワイトゾーンであっても危険性があることも広報していかなければならないと述べていました。
 
【国への要望】
◾️(蒲郡市)蒲郡市の危機管理課長さんからは、線状降水帯の予測が現在、都道府県のところまできているが、市町村単位で出るのが「令和11年〜12年」(2029年〜2030年)。早い実現を希望されておられました。
◆(気象庁)気象庁に前倒しの予算確保を求めました。
線状降水帯の予測に関しては、都道府県単位にはなりましたが、まだ不安定であるようです。
◆(気象庁)蒲郡市は、雨量計は2ヶ所しかないが、それで精緻な把握ができるのか、気象庁に質問。もっと増やした方がよいということを痛感しました。
 
【災害救助法】
◾️(蒲郡市)蒲郡市は、災害救助法が適用(より迅速に対応できる4号適用)になっているので、避難されている方々が、ホテル、旅館など使えますと申し上げました。親戚のお家などに移り、避難所に避難している方々の人数は減っているようですが、親戚の家もずっとは難しいかもしれませんので、ホテルや旅館がある蒲郡でぜひ活用して欲しいと述べました。
◾️(蒲郡市)蒲郡市では、災害救助法4号適用を愛知県に要望して4号適用になったそうです。ひえの市議が市議会に以前質問したことも効いています。
 
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