【スーパーなどのお米不足について】
スーパーなどでお米が少なくなっていて不安という方々もおられると思います。
農林水産省に、今の状況をどう把握しているのか、どのように対策をとる予定なのか、聞き取りを行いました。
以下は、農林水産省の見解の概要です。
お米について「全国的には在庫はある」とのこと。
南海トラフ地震、台風などへの備えで、いつもよりも多めに買っておこうということで、スーパーなどで不足しているのではないか、と見ているようです。
外食産業で、不足とは聞いていないとのこと。
2週間、3週間待っていただくと、新米が流通して、店頭にも並ぶこととなるので、それまで、しばらくはパックのお米で過ごしていただくか、他の食べ物でお過ごしいただくか、少し高い値段で買うかも含めて「冷静な判断をしていただければ」とのこと。
6月末の段階で、お米の在庫は150万トンあったとのことで、1か月60万トンが消費されると見積もると7月、8月分のお米は、まかなえると考えていたとのこと。
もともとこの時期は、暑くて、そうめんなどを食べるため、お米が売れないというのが通常だったこともあり、在庫をそれほど持っていない中、急に需要が増えたためにスーパーなどで不足が生じているのではないか、とのこと。
政府の備蓄米を出してはどうか、とのお話もあるが、備蓄米を出すとお米の値段が下がって、お米の農家の方々への影響が出てしまうことから慎重に考えているとのこと。
そもそもお米農家の方々が食べていけないような収入しかなく、泣いておられるので、お米の農家の方々が食べていける施策(価格保障、所得補償)を求めました。
2023年に収穫されたお米は、全国の作況指数が101で平年並。しかし、(猛暑の影響などで)品質が悪く、平年より製品化しづらい状況にはあったとのこと。
加工用(おせんべい、お味噌など)のお米は、お米の品質の関係で粒が大きく、不足していて、輸入米(ミニマム・アクセス米)を使っていただくという対策をとってきたが、国産のお米が良いという加工業者さんには、一部備蓄米を出して対応しているとのこと。
政府の備蓄米は、年間100万トンで、2年連続不作になっても大丈夫と農林水産省は考えているとのこと。(1か月60万トンの消費となると2か月分しかないが、本当にそれでいいのか・・・。)
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主食のお米の安定供給、お米の農家の方々を守ることは、国の最重要の課題です。
消費者の方々も農家の方々も不安になるような状況にならないよう、対策を強化しなければなりません。