1月21日、石川県第27回災害対策本部員会議での被災自治体の市長さん、町長さんの声をご紹介します。
輪島市長 発言要旨
・感謝
・避難者数は4100人、最大と比べまして66%減少。孤立集落は昨日で解消。
・1.5次避難については、申し込みしている人の中で自力で外へ避難されている方が増えているということなどで精査したところ、申し込み数は2568人ということで、避難済みはそのうち1173人、待機者が1395人。
・昨日、避難生活の支援プロジェクトを立ち上げ、輪島で残っておられる避難者へのよりきめ細やかな支援に向けて今取り組んでいるところ。
・ライフラインにつきましては、電気が停電、約3300本、約30%が停電、引き続きの復旧をお願いしたい。
・水道はあくまでも先ほど報告したとおり、あくまで応急復旧だが、2月から3月末を目指していきたい。
・教育・子育て支援では、24日から一部、門前地区で、学校の再開予定。町野地区が今月中に、市街地はもう少し2月になってからということとなっている。
・保育所の方で一時保育の開始を明日から22日から開始。まずは上限40人から始め、随時増やしていきたい。
・建物の被害調査に関し、19日から始めたところだが、19日、20日と2日間でわずか138件のみ。全部調査予定で、明日からは応急危険度判定調査の結果とリンクを図りながら調査の進捗を大幅に進めていきたい。
・生活環境、ゴミの焼却施設が22日から稼働予定。
・火葬所も23日から稼働予定。
1月21日 石川県第27回災害対策本部員会議
珠洲市長 発言要旨
・感謝
・本日は中学生の避難、102名が医王山スポーツセンター(金沢市)の方に出発をし、もうすぐ一部を除きに到着していると思う。出発にあたって、私の方からは、中学3年生、受験を控えた生徒が32名いるので、落ち着いた環境の中で受験勉強に集中するよう伝えた。
本当に石川県、皆様にお世話になっておりながら申し訳ないが、中学校1年生、中学校2年生に対しては、心が落ち着いたら珠洲に帰ってきていいよ、ということも申し上げた。
その際は珠洲市の方からまたバスを手配し、こちらに向かいたいと思うので、どうぞご理解をいただくようよろしくお願いしたい。
・家屋の被害、これまで珠洲市「多数」とさせていただいていたが、被害認定。家屋調査も1月14日から始め、もう1週間ほど経つ。だいぶ進んできたので、具体的な数字をご報告したい。昨日1月20日現在、全壊の家屋、住家、非住家を含めて、全壊の家屋が841棟、大規模半壊が70棟、中規模半壊が78棟、半壊が195棟、準半壊が168棟、一部損壊が434棟。何とぞ今後とも引き続きご支援お願いしたい。
1月21日 石川県第27回災害対策本部員会議
穴水町長 発言要旨
・避難者の数は1653名、避難者の数は39カ所。
・1.5次避難、昨日4名が避難をし42名が避難済み。2次避難の移送は昨日はなし。
・福祉施設からの避難については、今日現在で67名が避難。13名が現在待機中。
・仮設住宅、現在、292件の申し込み。
・罹災証明に係る住家被害認定調査について昨日までに1086件、進捗率は19.8%。
・公共下水道について、穴水浄化センター圧送管の修繕を明日行い、避難所となっているプルート、穴水中学校、B&G体育館のトイレが使用可能となる予定。
・仮設トイレの汚水を現在七尾市まで運搬処理していたが、穴水浄化センターで処理可能となる予定。
・能登鉄道七尾線復旧についてだが、先日、七尾・能登中島間の復旧の見通しが示された。感謝。能登中島・穴水間についても早期の復旧をお願いしたい。つきましては、復旧までの間、代替バスの運行等のご検討をよろしくお願いしたい。
・知事のご発言にあった金沢方面の無料送迎バスの件、早速のご対応に感謝。現在、正常な経済活動ができない中で金沢方面へ行き来するニーズが非常に多く上がっている。ぜひ、無料送迎バスの実施をお願いしたい。
・県立穴水高校地内の町道アクセス道路の復旧について、穴水高校の再開にはこのアクセス道路の復旧が不可欠。ご支援をお願いしたい。
・一般県道柏木穴水線、主要地方道能登穴水線の対面通行を早期に回復していただきたい。
・町の復興支援に係る事業者やボランティアのための宿泊施設の整備をお願いしたい。コンテナハウスを利用したビジネスホテルは施工期間が短く、設置も比較的容易だと聞いている。運営を含めた民間事業者の誘致、あっせんをお願いしたい。
・全壊家屋の処理の加速について、当事者から早く片付けたいとの要望が出ている。解体ゴミの仮置き場、公費助成、罹災証明等の体制を速やかに整備していきたい。ご支援をよろしくお願いしたい。
1月21日 石川県第27回災害対策本部員会議
能登町長 発言要旨
・感謝。
・被災された皆様からは、上下水道の復旧と応急仮設住宅の更なる建設を要望されておられた。
・避難者数は昨日から112名減り1,279名。避難所の数は減っていない。
・断水は累計452戸が断水解除。前日から27戸の増。限られたマンパワーの中でできる限りの作業を進めているところだが、更なる加速化が必要。
・住家被害調査においては、昨日までに600棟分の認定調査を終えた。明日以降、応援県の皆様のご支援を得ながら、認定業務も加速させる予定。
・土地とか施設の確保に関するお願いでございますけれども、街では「災害ごみ」の仮置き場の選定作業はようやく終わった。適地が非常に限られ、選定にあたり非常に苦労した。今後とも支援でおこしいただく団体の方々や、応急復旧、解体作業等の事業者、そして資材機材などの復旧支援に必要な各種リソースを適切に受け入れることができる施設、土地の確保というのが非常に重要。町では個別に敵地を見つけながら個々に対応しているところであるが、可能であればまとまった施設、土地等について国、県で所有管理しているものを含め、幅広く確保をしていただきたい。
1月21日 石川県第27回災害対策本部員会議
七尾市長 発言要旨
・感謝。
・道路の通行止め、交通規制があるところが141カ所まだある。早期の復旧をお願いしたい。
・罹災署名の申請件数は574件増え、8523件。この件数は他の市町に比べても圧倒的に多い。現状で現地調査を行っているのが5日間で585件、調査の人数が圧倒的に足りない。
今、増員というお話をさせていただいていると聞いているが、さらなる増員を。
・断水の解消状況、前回から536件解消され、今現状4719世帯が断水を解消。
・施設によってはその施設の中でコロナの感染者が14名とか18名とか多く増えているところがあるので、医療体制の方もご支援をよろしくお願いしたい。
・仮設住宅の関係、定住促進住宅に入居されている方が世帯数で42軒、101名の方に定住促進住宅に入居していただいている。
・Amazonさんから協力で被災地を応援欲しいものリストという提案があった。避難所の方で必要な物資をAmazonの方で登録していただく。支援者の方が購入していただいて、物は直接避難所に届くという制度。今、お試しでやってる。有効であれば他の市町の方にも情報を提供していきたい。
・和倉温泉の方から要望。非常災害に指定されたことによって国がインフラ等の整備を行うという中で護岸の損傷が非常に激しい。さまざまな権利関係はあるが、これを一体で回収の方をお願いしたいという要望。
・県水の1日も早い復旧をお願いしたい。
1月21日 石川県第27回災害対策本部員会議
志賀町長 発言要旨
・感謝
・避難所開設数36、避難者数1027と少しずつ減ってきているが、減るスピードが少しずつ鈍ってきている。
・罹災証明の申請状況について1月7日以来昨日時点で2週間受付してきたが、これまでに見込みに対して75%、3743件の申請を受け付けている。
・被害調査の進捗状況について、昨日時点で1174件実施した。進捗率は、見込みに対して9%。さらなる人員の増強を図って、スピード感を持って対応したい。
・学校の再開について、志賀地域の小学校と中学校それぞれ明日から予定通りほぼ通常に近い形で給食の提供も含めて開始できる予定。感謝。
また町立の富来病院について、本日、医療コンテナを4基設置。プレハブも設置。これによって、損壊した病院の代替施設として、医療の再開ができることを目的としている。
・感染症は少しずつ落ち着きを見せてきており、感染者は本日出なかった。引き続き注意をしていきたい。
・水道の状況ですが、こちらも順調に進んでいくと思っている。今ほど示された2月末に9割方は仮復旧が済むかな、というふうに思っておるが、それはこれからの増員次第。引き続きの増員、人的支援のご支援をお願いいたしたい。
・中長期的な視点から本復旧を踏まえた復興計画を検討していきたい。
・避難所の方でいわゆるTKB、トイレ、キッチン、ベッドの方、それぞれ段ボールベッドや移動式トイレ、食料の配給などいろいろと充実してきておるが、やはり先ほどから話が出ている。風呂、洗濯についての要望が本当に高まってきている。一部の避難所に設置していただいている循環式のシャワー施設、シャワーユニットを要望する声が高まってきているように思う。引き続きの循環式のシャワーユニットの高齢者施設などへの追加をして配置していただきたい。
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1次避難所 11822人
この他に広域避難で848人
1・5避難所 367人
2次避難所(旅館・ホテル等)2607人
2次避難は全避難者16.65%
石川県内の2次避難所受け入れ可能人数7228人
県内の数を増やそうとしているそうです。
マッチングはうまくいっているでしょうか…