性差別是正へ政策提言女性のための相談会
困難を抱える女性を支える「女性支援新法」が審議される中、男女の賃金格差是正などを求め、「女性による女性のための相談会」実行委員会の皆様が4月20日、国会内で政策提言をしました。同実行委員会は、コロナ禍で孤立する女性を支援してきました。
提言は、▽求人などの年齢制限をなくす▽生活保護の扶養照会を強制しない▽公的住宅支援を充実させる▽各種給付金の基準を世帯主としない▽「性と生殖に関する健康と権利」を確立する▽男女賃金格差をなくす―ことなどを求めました。
昨年12月から今年1月にかけ4回行った相談会には、計382人が相談を寄せました。働き盛りで子どもや親の世話を担う、20~50代が85%を占めます。
食品や日用品を提供、託児所もあります。来場する子どもさんは、穴の開いた靴下をはいていることが多く、子ども用下着などはすぐなくなるといいます。もらったお菓子を支援保育士全員にあげてから自分も食べるなど、就学前の子どもがおとなに気を使う様子などが報告されました。
ある子連れの女性は、「ほんとに久々にひとりでお茶がのめた」と喜んだといいます。
実行委員の菱山南帆子さんは、「ふつうの相談会で、『子どもの泣き声でノイローゼになりそう』という男性相談者の話はほとんどききません。育児について女性を責める世間の目がある」と話しました。
酒井かをりさんは、「特に中高年女性に、コロナ禍の重圧が集中していると分かる。男性が妻と子どもを養うという、高度経済成長期の考えがあります。それに基づいた男女賃金差別など、構造的な性差別が根底にある」と指摘しました。
ふじわらあさこさんは、「食べたくても食べられない人」をなくすため、フードバンクや子ども食堂など民間任せにせず、欧米では当たり前の、国が生産者から農産物を買い取り、困窮している方へ食料を配布することは急務です。
「お腹を満たし、安心して眠れる家がある。これは、贅沢ですか?
当たり前の事が、当たり前になっていない社会を変えて欲しい」と語りました。
会場とオンラインで約170人が参加し、野党各党・会派が出席。
日本共産党からは、倉林明子参院議員(副委員長)、宮本徹衆議院議員、私もとむら伸子が参加し、提言を受け取りました。
相談からみえてきた貴重な提言を届けてくださり、本当にありがとうございました