もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

全国福祉保育労働組合(福保労)の愛知の皆様と懇談しました

カテゴリー:

 
 
全国福祉保育労働組合(福保労)の愛知の皆様と懇談しました。
コロナ禍のなかで、必死に大奮闘してくださっているケア労働の皆様です。
保育、障がい福祉の現場のお声を伺いました。
 
🔶障がい福祉の現場でも、コロナが出ていない法人はない状況となっている。体制も非常に厳しい実態。日中の作業所がコロナでお休みになると、グループホームで過ごすことになる。その体制をとることも非常に大変な状況になっている。
🔶感染者が出た時の検査を公の責任でやってほしいとずっと要望してきたが、今は、そうなっていない。
🔶 政府は、保育、障がい福祉などで労働者9000円の賃上げと言っているが、2月〜9月は臨時特例交付金でやると言う。しかし、2月、3月のうちに労働者に支給し始めないと 交付金受けられない仕組み。就業規則の切り替えも必要。柔軟に対応を。
🔶 9000円の引き上げ幅は不十分。しかも対象範囲も全員ではなく、相談支援専門員や社会福祉法人の事務員は対象外。もし対象外の労働者にも支給しようと思ったら、薄く広くするか、社会福祉法人の持ち出しかどちらか。そんな選択肢しかないのはおかしい。処遇改善加算をとっているところしか、賃上げ対象にならないので、事業所まるごと対象にならないところも出て、9000円すらもらえない。
🔶交付スケジュールの詳細が出ていない問題がある。2月、3月に賃上げしても、交付金が来るのは6月となると、それまでの原資(お金)をどう工面するのか。社会福祉法人には、原資がない・・・。
🔶保育士さんの子どもさんの保育園や学校が休園・休校になったり、濃厚接触者になったりして、出勤できない保育士さんが複数出て、保育園を回すことが本当に大変になっている。まさに綱渡りの状況。そもそも保育士の配置基準が少ないから人の余裕がない。
🔶コロナ禍での登園自粛の呼びかけがあるが、多くの子どもさんが登園している。いろんなところが営業しているので、子どもさんの登園は減らない。
🔶保育士の仕事は、重労働、責任は重いのに、全産業と比べても賃金は安い。保育士は、感染者に怯えながら日々働いている。全産業と比べても月5〜6万円低いのに、なぜ9000円の賃上げだけなのか。
🔶そもそも国の基準で、保育士の事務の時間をどう取れと言うのか。書類作成に時間が撮られてしまう。コロナで消毒も頻繁にやらないといけない。人手がない中で、十分できない。消毒をすると保育が手薄になってしまう。そこでもジレンマを抱えている。子どもに対する保育士の配置基準見直してほしい。
🔶いまの配置基準では、安全を守ることができない。そんな中で、事故が起こったら責任も取らなければならない。
🔶コロナ禍で、配置基準満たされていなくても良いと厚生労働省は言っているが、それでは子どもたちの安全は守れない。
🔶朝早い時間からたくさんの子どもったいがきて、終わりのギリギリまで子どもたちがいる。国の基準でできますか、と厚生労働省に質問したら、内閣府の役人は「私はできませんでした。」と回答した。そもそもの配置基準がおかしい。
🔶国はエッセンシャルワーカーは、5日の待機で復帰できると言っているが、障がい者はさまざまなリスクがある。国立感染研は、5日で17%になるというが、それでもリスクはある。
🔶障がい者のグループホームなど一人夜勤。組合員の9割以上が一人夜勤。これでは安全守ることができない。拘束時間57時間という労働者もいるが、賃金が低いので、夜勤をやらないと収入的に難しいと言うことも関連している。報酬をあげてほしい。障がいがある子・人が利用した日は報酬が入る日割り計算になっているが問題。固定費をみるべき。
🔶保育でも0歳児3人を1人で避難させることは難しい。3人抱っこ・おんぶして立ち上がれなかった。
🔶0歳児3人に1人の保育士という配置基準だが、子どもの生まれた時期がバラバラということもあり、一人一人発達状況は違う。体調を崩しやすい子、いろいろ動けるようになって子などそれぞれ発達状況は違い、0歳児3人に保育士1人では難しい。
🔶1、2歳児6人に1人の保育士という基準も、動けるようになっている子どもたちを1人の保育士では無理。もちろん4・5歳児30人に1人は非現実的。4、5歳児17人、18人の保育をしている時でも外で遊ばせることも難しい。部屋に閉じ込めることになる。
🔶連合会長がキャリアパスの強化と言っているが、働く人の分断持ち込むと私たちは思っている。底上げが必要。
🔶保育士さんの募集をかけてもなかなかきてもらえない。有料職業紹介で看護師に来てもらったが、半年で辞めてしまった。紹介料は半分だけ返ってきた。
など。
 
本当に貴重なお話を本当にありがとうございました🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️
必ず国会論戦で生かしていきたいと思います❗️❗️❗️
© 2010 - 2024 もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)