かんぽ生命保険の不適切販売問題を報じたNHK番組をめぐり、日本郵政側の抗議を受けてNHK経営委員会が上田良一会長を厳重注意した問題で、野党は10月3日と4日、合同ヒアリングを国会内で開きました。清水忠史衆議院議員と私も参加。
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議事録と資料の提出要求・・・議事録つくっていない
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野党側は、番組制作への圧力があった疑いをただし、議事録をはじめ、関係資料の提出を求めました。
3日、NHK経営委員会の森下俊三委員長職務代行者は、日本郵政側の抗議を受けて、上田会長を厳重注意することを決めた際の経営委員会の議事録について、「内規で非公開としている」としか答えませんでした。
4日も別のNHK経営委員会委員が非公開を前提に議論したので議事録はつくっていないと答えました。
放送法には、
「第四十一条 委員長は、経営委員会の終了後、遅滞なく、経営委員会の定めるところにより、その議事録を作成し、これを公表しなければならない。」
と書いてあります。
しかし、公開しない部分がある・・・。
指摘されていることが、本当に審議されたのかわからない、NHK会長が厳重注意されても視聴者の皆様や受信料を支払っている皆様にはわからない・・・これでは受信料で運営している公共放送としての社会的責任が果たせません。
受信料払う皆様、視聴者の皆様が、しっかりチェックできるようにするべきです!
また、日本郵政の鈴木康雄副社長(総務省元事務次官)は、3日、日本郵政側がNHK経営委員会に送った書状について「なんでもかんでも(表に)出せばいいというものではない」と公表に消極的な姿勢を示しました。
4日も鈴木副社長は弁護士とNHKに送った書面の開示について相談すると述べました。
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動画削除問題
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日本郵政の鈴木副社長は3日、マスコミ取材にたいし、
NHK側から「取材を受けてくれれば動画を消す」と言われたと説明し、「まるで暴力団と一緒。殴っておいて、これ以上殴ってほしくないならやめたるわ、俺の言うことを聞けって。バカじゃねぇの」と不穏当な受け答えをしています。
4日の野党合同ヒアリングでは、
NHK理事は、内部の調査で「取材を受けてくれれば動画を消す」と言っていないと述べ、
日本郵政の鈴木副社長は、言った、と主張。
双方の答えが食い違う場面もありました。
引き続き、真相解明に力を尽くします。