4月11日、衆議院総務委員会で、航空自衛隊F35ステルス戦闘機が墜落した問題について質問しました。
パイロットの救助はまだできておらず、人命救助に万全を期すように私からも強く求めました。
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愛知県営名古屋空港を使った試験飛行でトラブル、緊急着陸した機体が墜落
飛行、試験飛行は中止を!
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墜落事故を起こした機体は、三菱重工小牧南工場で最終組み立てをしたF35ステルス戦闘機1号機でした。
この国内最終組み立てF35初号機は、試験飛行の際、トラブルを起こし、愛知県営名古屋空港に緊急着陸した機体で、昨年2月の衆議院予算委員会分科会で危険性を指摘していた機体でした。
質問では、三沢基地に配備された後も2018年8月8日後方機材の不具合で千歳基地に着陸したトラブルがあったことも明らかになりました。
国内最終組み立てF35のなかで、唯一アメリカで完成検査が行われた機体で、2号機以降は、1号機と同じだから大丈夫ということで、アメリカまで行っての検査は行っていません。
実は、国内最終組み立て4号機も岐阜基地周辺でトラブルを起こし、愛知県営名古屋空港に緊急着陸しています。
私は、2号機以降も墜落の危険性があることを指摘し、「少なくとも原因究明と再発防止策ができるまではF35に飛行は中止し、愛知県営名古屋空港を使っての試験飛行もやめるべきだ」と述べました。
原田憲治防衛副大臣は、「飛行をみあわせることとし、試験飛行も当面、みあわせる。飛行再開は安全な飛行が確保できることが前提」と答弁しました。
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F35の欠陥リストをいまだに入手せず
米国防総省が議会へ出した報告書で276の欠陥を指摘(2016年12月)
米国政府監査院報告書で966の「未解決の欠陥」を指摘(2018年6月)
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F35は、もともとアメリカの政府機関から数多くの欠陥を指摘されてきました。
◆2016年12月、米国防総省運用試験・評価局が米議会に対して提出したF35プログラムに関する報告書において、開発中のブロック3Fというソフトウエアについて、276の欠陥があると指摘。
◆2018年6月5日公表の米国政府監査院報告書で966件の「未解決の欠陥」指摘。
◆2018年9月28日 海兵隊の保有する「F35B」
サウスカロライナ州で訓練中に墜落、大破
◆2018年10月11日 米国防総省は、エンジン検査を行うため
F35の飛行を全世界で一時停止
指摘されている数々の欠陥一つ一つを日本政府自身がクリアできているのか把握すべきと質問しました。
原田防衛副大臣は、「米国政府に確認を行っている」と答弁しましたが、現時点でも欠陥リストは入手していないことが明らかになりました。
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パイロットと周辺住民の命のかかった問題
F35戦闘機の爆買い、白紙にするべき
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私は、「無責任すぎる」、「欠陥が多く指摘されている戦闘機、F35の問題は、パイロットと周辺住民の命のかかった問題」と指摘。
また、防衛省の資料では、国内最終組み立てF35戦闘機1号機は、取得に1機140億円と書いてあります。それが一瞬にして墜落してしまったのです。
巨額のお金をかけて購入し、これからも爆買いし、147機体制にするというのです。
F35戦闘機の爆買いについて、白紙にもどし、やめるべきと質問しました。
答弁は、やめるとは言いませんでした。
青森県でも愛知県でも、この事故の問題で住民団体の皆様や党が申し入れをしています。
命を軽視したあり方を変えていくために、引き続き全力を尽くします。