もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

第40回 日韓・韓日議員連盟合同総会に参加しました

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 12月11日、第40回 日韓・韓日議員連盟合同総会に参加しました。
 この総会は、毎年開催され、日本、韓国、日本、韓国というように交互にそれぞれの国で開催します。今年は、日本での開催の年でした。 
韓国代表団は56人の超党派の国会議員が参加されました(名簿上)。
日本代表団は90人の超党派の国会議員が参加しました(名簿上)。

 私は、開会式、分科委員会、閉会式に参加しました。分科委員会は、社会・文化委員会に参加。山添拓参議院議員とご一緒でした。

韓国からは、「共に民主党」、「自由韓国党」、「正しい党」の3党からの参加がありました。

日本からは、日本共産党以外にも自由民主党、公明党、民進党の参加がありました。

 社会・文化委員会では、議論の90%以上を「日本軍慰安婦被害者」の問題を議論しました。とりわけ、共同声明案をどうつくるかという議論に集中しました。

 私は、「日本軍慰安婦被害者」のことを触れない共同声明にはしないでいただきたいこと、一番大事な「被害当事者たちの名誉と尊厳が回復され、心の傷がいやされるように」という文言が削られることがないようにすることなど発言しました。

 結果、日本と韓国の委員長の采配で、社会・文化委員会の共同声明案は、以下のようになりました。

「3.両国議員連盟は、両国国民間の友好親善強化に向けて、文化、観光、スポーツ、メディア交流などの人的交流を一層活性化するため、両国の国会において立法及び予算の確保に積極的に努力していくこととした。

また、両国議員連盟は、これからも過去の歴史問題の解決に向けて、相互互恵の精神で共に努力していくこととした。慰安婦問題に関し、被害当事者たちの名誉と尊厳が回復され心の傷が癒されるようにという両国の歴代政府の合意の趣旨に沿って、両国政府は共に努力することを確認した。

 これに加えて韓国側は、日本側で検討中の韓国人BC級戦犯の名誉回復及び補償問題の早期解決を要請し、日本側も前向きに推進することとした。

 そして、日韓両国議員連盟の支援の下で推進してきた朝鮮通信使のユネスコ世界遺産登録決定を歓迎し、今後も日韓両国で毎年開催されている朝鮮通信使事業を引き続き協力・支援していくこととした。」

この案は、閉会式で採択され、無事に正文となりました。

 政権交代で政権をとった「共に民主党」の議員の方が、2015年12月28日の日韓合意の内容は、被害当事者の「ハルモニ」たちは、何も知らされておらず、受け入れがたいと思っていることなどの語ってくださいました。大変重要な大事な指摘だと思います。

 そして、「慰安婦」という書きぶりではなく、「日本軍慰安婦被害者」という文言に変更すべきとの指摘もありました。

 この点でも被害を受けた方々の納得のいく寄り添った書きぶりにしていく努力をしていかなければならないことも痛感しています。

 閉会式で採択された共同声明のなかには、安保・外交委員会で議論した部分ですが、北朝鮮の核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮にたいし「厳重に糾弾する一方、日韓両国が安全保障協力増進を含め制裁や圧力などの対応策を模索すると共に北朝鮮の核・ミサイル問題を平和的に解決するため緊密に協力していくこととした」という案も採択されました。

 日本と韓国の超党派の国会議員が、「北朝鮮の核・ミサイル問題を平和的に解決するため緊密に協力していくこととした」ということを確認できたことは貴重なことだと思います。

 韓国の国会議員の皆様と率直な意見交換ができ、大変有意義な一日となりました。

こうした議論の積み重ね、交流は、戦争を起こさせない大事な取り組みであり、本当にやりがいのあることだと思いました。他の国にも広げることができれば、どんなにいいかと思いました。

皆様、本当にありがとうございました。

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