12月6日、第三回の超党派で「準強姦事件逮捕状執行停止問題」を検証する会に参加しました。
第一部は、ジャーナリストの伊藤詩織さんが来られ、直接思いを語ってくださいました。第二部は、警察庁、検察庁、最高裁判所からの聞き取りです。
日本共産党からは、仁比そうへい参議院議員、池内さおり前衆議院議員、斉藤和子前衆議院議員、私もとむら伸子が参加しました。民進党、立憲民主党、希望の党、社民党、自由党の議員の皆様も参加 。
伊藤さんは、「自分が体験した恐怖や混乱。同じ思いをしてほしくない。いつでも誰にでも起こりうること。どう対応されたかで、その後の人生は変わってくる」と語りました。
警察の捜査や司法についての疑問に思っていること、このようなことが許されれば、どんな事件にも当てはまってしまう恐れがあることなどもお話されました。
「被害者や家族は長い間、受けた傷と向き合うことになる。支援制度や24時間365時間対応の施設が重要で必要」と強調されました。警察で、何度も同じ話をさせられた背景には、被害を訴えている人がウソをついていると疑っているので、何度も話させてウソをみぬくとのお話にも憤りを感じました。
私も発言の機会があり、伊藤詩織さんが「変えなければいけないと感じている問題点と死ぬ気で向き合って、すべてやりきって、自分の命を使いきって」と言われていることの重みを国会議員としてしっかりと受けとめなければいけないと思っていること、「どう起こらないようにするか、起こってしまった場合、どうしたら助けを得ることができるか」をしっかりと考えて取り組んでいかなければならないと思っていることなど述べました。さらに、逮捕が執行されなかった後に、担当捜査員が変わったこと、担当検事も変わったことについて、その後に何か説明があったのかどうか質問しました。
伊藤さんは、そのことはご自身も何度も聞いているそうで、捜査員の方は優秀な方だったので、より高いポストについたとの趣旨の話を聞いたが、本人に聞くとそうではなかったと語っておられました。
静かに語ってくださった伊藤詩織さんの思いにしっかりと応えていきたいと強く思います。一人じゃない、生きていてほしいという思いが伝わっていればいいな、と思いました。
第二部では、第二回の会で警察庁の宿題になっていた過去3年間で、警視庁のなかで、逮捕状が出されていたケースで、直前に執行停止になった件数を、調査する気はないとの回答がありました。
行政のチェックをしなければいけない国会が、個別事件のことではなく、一般論として数字を聞くことができないのはおかしいと抗議の声が相次ぎました。
警察庁の対応は硬直化。
私は、「逮捕状が出た件数、逮捕を執行した件数なら出せますね」と質問。この2つの数字を聞けば、逮捕状が出て、逮捕を執行しなかった件数がわかります。
やっと「どういう資料が出せるか検討したい」と述べました。第4回、どういう数字がでてくるかに注目したいと思います。