もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

台風21号の被害の調査で三重県伊勢市へ

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11月6日、台風21号の被害の調査で三重県伊勢市に行きました。

たけだ良介参議院議員、岡野恵美三重県議、山本りか三重県議、楠木宏彦伊勢市議、黒木騎代春伊勢市議、谷中みよし地区委員長、私もとむら伸子が伺いました。

伊勢市では、
床上浸水494棟、
床下浸水847棟、
家屋以外の被害が292棟
という被害がありました。

被災されたすべての皆様に心からのお見舞いを申し上げます。

桧尻川氾濫被害地域では、早めに避難しようと思ったら、近くの中学校は生徒さんがいるからと断られ、別の歩いて30~40分かかるところへと言われ、タクシーで行こうとしたら、豪雨のなかでタクシーも出してくれず困ったこと、膝のところまで浸水した時点でやっと近くの中学校に避難させてもらえたこと、避難所には何もないと言われ、毛布などを家から持っていったことなど被災者の方々からお話を伺いました。

汁谷川氾濫被害地域では、胸のあたりまで水がくる被害がありました。

アパートに2カ月前に引っ越してきた方が被害にあいました。

その地域への避難の指示がなかなかでなかったこと、防災無線も聞こえなかったことなどお話してくださいました。

さらに、足が悪い人がアパートに住んでいて最初確認に行った時には誰もでなかったので避難したのかと思っていたそうです。
それでも息子さんが「本当に避難できたのかな」と言ったので、もう一度確認に行かれたそうです。
行っても返事がなかったのですが、鍵がたまたま開いていて入ってみたら、ベットの上で高齢の女性が必死につかまっていました。近所の方とその高齢の女性と足の悪い方を胸まで来ている水のなか、おんぶしてアパートの2階の空室に避難させたそうです。
避難する途中、排水溝のフタなどがどこかへ行き、足がはまってバランスを崩し、高齢の女性が水のなかに沈んでしまったそうです。潜って助けて何とか必死に避難させたそうです。

水の深さはベットの高さをゆうに越えています。

もし、息子さんが「本当に避難できたのかな」と声をあげなかったら、
もし、その方々が助けにいかなかったら、足の悪い方々はいったいどうなっていたのでしょうか。

そのご家族も車も息子さんの参考書もノートもみんなダメになってしまいました。大学受験を控えているなかで、被災されたご家庭の子どもさんへの支援も必要だと痛感します。

さらに「消防署も手一杯なんでしょうけど、自分達で何とかしてくれといわれてしまった」「どこに何を頼んだら、何をしてもらえるのか、私らには届いていない」と行政の対応に課題も出されました。

伊勢市役所では、藤本亨副市長からお話を伺うことができました。

観測史上最多の雨量であったこと、大潮と満潮が重なって、いっそう被害が広がったことなどお話しがありました。

宮川水系では、勢田川雨量観測所で総雨量665mm、時間最大80mm/hと、過去最高を記録したとのこと。

上流のダムは、事前の放流など計画的にできていたと市はみているそうです。

職員が足りなくて罹災証明の発行が遅れている実態があること、床上浸水の場合は市独自で2万円の見舞金があること、中小企業の営業再開にむけた利子補給を検討していること、流木被害については市の管理する公園は市の費用で原状回復させること、勢田川の河道改修の要望などありました。

伊勢市議団、三重県議団と力を合わせ、被災された方々の支援に全力を尽くします!!!

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