9月4日、超党派の公共事業チェック議員の会・沖縄等米軍基地問題議員懇談会の合同の「奄美大島」の現地調査に参加しました。
民進党の衆参議員お3人と日本共産党からは私もとむらが参加。
自然と文化を守る奄美会議の大津幸夫共同代表はじめ奄美大島で迎えてくださった皆様もさまざまな立場の方々です。
日本自然保護協会の安部真理子さんからもお話を伺うことができました。
日本共産党の崎田信正奄美市議、三島照奄美市議、社民党の関誠之奄美市議からも様々なご教示いただきました。
まずは、問題の現地へ。
奄美市住用(すみおう)町市(いち)地区の土砂の採石場に行くと、雨が降っていたこともあり、茶色に汚濁した水が海に流れ出しています。
2009年までは、青い海だったのに、採石場で森を壊し、掘り出すなかで、濁った海になってしまいました。
安部真理子さんたちが潜って調べたときにヘドロのような土がたまり「死んでいるような海」と言われたときに、自分たちが大事にしてきた山、海が壊されてしまったことに地区の皆さんは涙を流して悲しんだそうです。
こうした自然を破壊する土砂をとって、沖縄の辺野古新基地の埋め立てに奄美大島全体で最大530万立米といいます。
世界自然遺産の登録をめざしているのに、辺野古の自然環境を壊し、奄美の自然環境を壊すというのは、到底納得できません。
懇談会では、
①暮らしを脅かす採石場(奄美市住用町市地区 森紘道さん)
②岩ズリと海砂(自然と文化を守る奄美会議 大津幸夫代表)
③市問題に取り組んで(三島照奄美市議)
④ミサイル基地と自然破壊(自衛隊配備反対・奄美ネット 城村典文さん)
⑤嘉徳海岸の護岸計画(日本自然保護協会 安部真理子さん)
嘉徳海岸は、奄美大島唯一の手つかずの渚が残っています。鹿児島県が護岸工事を計画し、反対運動が起きています。反対する声があるなかで、鹿児島県は、工事着手を断念し、有識者の検討委員会でゼロベースで計画を再考するという動きになってきています。
⑥崎原の産廃投棄場問題(自然と文化を守る奄美会議 薗博明さん)
から映像も使ったお話があり、採石法の問題、世界自然遺産推薦区域、緩衝区域の問題、地域振興と自然保護の問題などなど意見交換しました。
奄美大島では、本土復帰運動をやったときから超党派での行動が当たり前になっているとのお話にも勇気をいただきました。戦争が終わって、米軍が駐留するなかでの無権利状態に苦しんだ重い歴史があるが故のことです。
1日目も多くの皆様に大変お世話になりました。
心から感謝いたします<(_ _)><(_ _)><(_ _)>