7月 5日、日本共産党愛知県議団、名古屋市議団、弥富市議団の皆さんの名古屋港管理組合の管理者である大村秀章愛知県知事あての「ヒアリ対策についての緊急申し入れ」に同行しました。
わしの恵子愛知県議、しもおく奈歩愛知県議、くれまつ順子名古屋市議、さはしあこ名古屋市議、高橋ゆうすけ名古屋市議、田口かずと名古屋市議、藤井ひろき名古屋市議、山口きよあき名古屋市議、なす英二弥冨市議、満仲みゆきさんとともに参加しました。
申し入れ内容は、以下の通りです。
6月8日 に尼崎、同13日 に神戸港で「ヒアリ」が見つかったことに続 いて、同27日 、名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナルで、7匹のヒアリが発見されました。その後 、大阪南港でもヒアリが発見されています。名古屋港管理組合は、ヒアリ発見後、発見場所周辺 の緊急調査を行い、捕獲するための仕掛けを設置するなど、迅速な対応をされています。心から敬意を表します。
ヒアリは、特定外来生物として指定され、刺された際には熱感を伴う非常に激しい痛みを覚え、かゆみや発疹が現れます。重度になると呼吸困難や意識障害などのアナフィラキシー ショックが現れ 、処置が遅れれば命の危険も伴います。
2009年 には名古屋港で特定外来生物のセアカゴケグモが見つかり定着 、生息地域も広がり、今では駆除や注意喚起に追われています。今後、ヒアリが名古屋港に侵入・定着した場合、セアカゴケグモ侵入時以上に、住民や港湾労働者らへの不安と危険が広がりかねません。 国では関係省庁が連携し、対策に当たることとなりましたが、過度に怖がらなくても済むように、必要な情報を広く知らせたいとしています。
こうした前提で、緊急に下記のことを申し入れました。
①ヒアリの侵入を水際で防ぐために、コンテナターミナルはじめ関係箇所において、継続 的に調査を行うとともに必要な駆除等の対策を行うこと。
②港湾労働者や来港者に向けて、ヒアリの見分け方や発見時の対応 、刺された際の対処法 など、正確で必要な情報を周知すること。
③調査・駆除にあたる職員及び現場で作業する港湾労働者の安全確保に努 めること。
④国・県・関係自治体・各港湾等と必要な情報を共有し、総合的な対策をたてるとともに、国が防除を行うとした特定外来生物について定めた外来生物法に基づき、国に必要な対策 を強く求めること。
中国・広州市の南沙港から送られたコンテナの上で「ヒアリ」は見つけられたそうです。同コンテナを運んでいたコンテナ船は、横浜港や東京港にもよったそうです。
当該ヒアリは、中国広東省広州市の南沙港から出航した貨物船内のコンテナ(1個)の外部で発見されました。
同コンテナ船から239個のコンテナをおろし、88個が南沙港積みとのことでした。
経過は、
6/15 中国広東省広州市の南沙港を出港。
6/23 愛知県弥富市鍋田ふ頭に到着。
6/24 愛知県弥富市鍋田ふ頭にて陸揚げ。6/27まで保管される。
6/27 上記ふ頭の搬出ゲートにて輸入コンテナ搬出時のコンテナ外観チェック時にアリが港湾運送事業者により発見される(7匹)。発見したすべてのアリを殺虫処分。すべて死滅していることを確認し、サンプルを採取。
6/29 ターミナル管理運営会社から中部地方環境事務所に報告。中部地方環境事務所からターミナル管理運営会社に対し、アリのサンプルの送付を依頼し、同日中部地方環境事務所に到着。専門機関に対し種の同定を依頼。愛知県に情報提供(愛知県を通じて弥富市にも情報提供済み)。
6/30 専門機関により、サンプルがヒアリであることを確認。
名古屋港管理組合の方からは、鍋田ふ頭コンテナターミナルなどに、「〇〇ほいほい」のようなトラップを50mおきにしかけ明日にも回収し、「ヒアリ」がいないか確認すること、ベイト剤と呼ばれる食べた「ヒアリ」が死んでしまう薬剤を10mおきに置いているとのことでした。
こうしたトラップやベイト剤は、環境省から「お借りしたもの」とのこと。
トラップやベイト剤が品薄との話もあり、国の責任で確保することが必要です
また、トラップで捕獲したものを全部、環境省中部地方環境事務所にもっていくと体制不足で大変とのこともあるそうです。体制強化も必要と感じました。
国土交通省からも対応についての連絡はきたそうですが、とても十分なものとは思えませんでした。
2009年、名古屋港で特定外来生物のセアカゴケグモが見つかり定着してしまった経験から、対策として何が必要なのかを伺うと、環境省による調査をメッシュを細かく広い範囲でやることが必要とのお話でした。
こうした点も改善が必要です。
名古屋港管理組合では、環境省、愛知県環境部、名古屋市、弥富市などと協力しながら、これからも対応していきたいとのことでした。
皆様、本当にありがとうございました
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