【行ってきました!今度は神奈川県相模原市へ リニア調査】
10月8日、朝から神奈川県相模原市に行き、リニア問題の調査を畑野君枝衆院議員、椎葉かずゆき参院比例予定候補や国会議員団事務局の皆さんと行いました。
相模原市会議員団の松永ちか子団長、田所健太郎市議、羽生田がく市議、山下伸一郎市議、地元の皆様に大変お世話になりました。
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◆県立相原高校――リニアによって、相原高校は、移転を強いられると同時に、教育条件が犠牲に
まず最初に、リニアの神奈川県駅ができる予定の橋本駅すぐ近くにある神奈川県立相原高校を訪問しました。
齊藤一美校長、平塚専一教頭にも挨拶をいただき、お話を伺いました。
相原高校は、ちょうどリニア駅計画区域に重なって、移転を余儀なくされる予定です。
移転先は、旧職業能力開発総合大学校相模原キャンパス。
リニアによる移転にも関わらず、旧職業能力開発総合大学校相模原キャンパスの「既存建物除却工事費等」17億8000万円は、なぜか神奈川県民の皆さんの負担(神奈川県負担)になります。
※日本共産党 藤井かつひこ神奈川県議が9月11日に質問しています。
藤井かつひこ県議のブログ→http://konnichiwa-fujii-k.cocolog-nifty.com/blog/
地元の方のお話によれば、2008年~2011年3月末までの時代に、ここは、リニアがくるので、第1棟は耐震化に問題がある校舎だが耐震補強はしないとなったそうです。
事業認可が下りていない随分前の段階で、なぜこんな判断をしたのでしょうか。そこにも疑問が残りました。
現在は、第1棟は使われず、事務室や校長室、職員室などプレハブ。生徒さんの教室もプレハブのクラスがあります。
最近では、雨漏りもするそうです。
リニアによって、相原高校は、移転を強いられると同時に、教育条件が犠牲になっています。
相原高校の敷地内で、ボーリング調査もおこなわれていました。教頭先生のお話では、「30mと聞いている」とのこと。
JR東海から、横浜・相模線の地下部に作業坑を市道上に設けるので、迂回路用地として相原高校の敷地の一部を借用したい、工事を来年1月から行いたい、という話があり、その方向で進んでいるそうです。
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◆相模川橋梁予定地――美しい風景のなかに突然フード付のリニアの橋梁ができる予定
◆変電所施設建設予定地――地元の小倉地区は移転を迫られ、JR東海の話に納得出来ないと測量など拒否
上記の二つの現場にも行きました。
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◆関東車両基地予定地の鳥屋地区―移転を迫られ、孤立する地域もできる。学校のすぐ裏に車両基地ができ、狭い道に工事用のダンプ
続いて、関東車両基地ができる鳥屋地区に伺いました。
住民の皆さんとも懇談させていただき、実態をお聞きしました。
関東車両基地がつくられるために、移転を余儀なくされる地域が出てきます。分断され、孤立する地域も出てきます。
しかも学校のすぐ真裏の上に車両基地ができるのです。
火山灰をとって、盛土をしてつくる計画で安全性の問題、電磁波の心配もあります。
車両基地で県営水道をつかって、車両の洗浄などするようですが、その水の水質の問題、今でも洪水の危険性があるのに、河川に流す水の量をこれ以上増やしてもらっては困るとの声もありました。
工事用の車両の往来がどうなるかを道幅との関係で詳しく調査されていました。4年目がピークで大型車が1分に1台以上通ることになることなど明らかにされていました。道路を拡張する計画はなく、通学路にもなる狭い道路でとても受け入れられないとお話くださいました。
この地域には、酒蔵会社があり、お酒のための大事な水が変質、枯れてしまうのではないかと心配されているそうです。
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◆相模原市役所――「市民の皆さんの生活環境を守ることを第一義的にしていく」と明言!
続いて、相模原市役所に行き、リニア担当の皆さんと懇談。
「市民の皆さんの生活環境を守ることを第一義的にしていく」との部長さんの発言がまずありました。
相模原市内では、このリニアに伴う問題は山積しています。
大規模移転、生活破壊、コミュニティー破壊、移転者の生活再建、集落に残された方々への生活保障、騒音、振動、水枯れ、大量のダンプなど工事車両の問題、自然破壊、狭い道路、情報不足などなど。
相模原市内には、リニア関連の地権者850名いるそうですが、用地交渉などについて、相模川より東は、相模原市担当で、相模川より西は、神奈川県担当になっています。
しかし、どこの地域も相模原市内なので、全域をみていくともおっしゃっていました。
私からは、?各地区の転居を伴う移転戸数、?ルート上で買収する際に、ルート上でない残地の扱い、?区分地上権の部分の家屋調査、?山梨実験線の関係で、相模原市内で井戸の水位が減ったとの話を聞いたが、事実確認、?橋本駅近くの病院の移転についてなどを質問しました。
相模原市から、?各地域、まだ戸数を確定できていない、?市としては残地も買い取ってほしい、?家屋調査はやるが、ルートの両側のどの範囲でやるのか、決まっていない(相模原市内は大深度地下はない)、?地元の方の声はありましたが、そうではない、そうだと言えない、?橋本駅近くの病院の移転は、リニアと関係なく、自己資金で行われるもの、との回答がありました。
また、保健所が水のデータをもっているので、今後参考にしていくことや、相模原市も把握していない水源などあるので、地域の皆さんに実態調査のアンケートをお願いしているところとのお話もありました。
現在、圏央道の関係のトラックが相模原市内を往来していることなども話されました。
また、3ケタの国道や県道の管理について、政令市になって任されているが、人も財源も増えないのに仕事だけ増えて苦慮していることもお話がありました。
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今回の調査でも、相模原市内のリニアルート周辺の皆さんが、安心して住めなくなるのでは不安の思いを多くもち、納得していないし、測量などにも入らせずにたたかっていることがよくわかりました。
本当に人、暮らし、環境を無視したリニア計画に憤りでいっぱいです。
相模原市の皆様、本当にありがとうございました!!!