■■■アメリカ軍と自衛隊の戦闘機F-35■■■
■■■ 三菱重工小牧南工場に整備拠点 ■■■
8月4日、防衛省から聞き取りを行いました。
自衛隊統合幕僚長の訪米・会談の議事録である内部文書を仁比そうへい参議院議員が明らかにしましたが、そのなかに米国政府によるアジア太平洋地域のF-35整備拠点(リージョナル・デポ)が日本に決まったことを大変喜んでいる統合幕僚長の発言がありました。
統合幕僚長の発言は、2014年12月18日、スペンサー空軍副参謀総長、ワーク国防副長官との会談のときのもの。
防衛省は2014年12月18日、米国政府が12月17日に発表したと「米国政府によるアジア太平洋地域のF-35整備拠点に関する発表」(三菱重工小牧南工場、IHI瑞穂工場)とプレスリリースしています。
仁比そうへい参議院議員が暴露した内部資料が防衛省内に存在するか確認中と中谷防衛大臣は、現在のところ逃げていますが、この整備拠点(リージョナル・デポ)に関する日程についてはまさに符合します。
このF-35の機体の整備拠点(リージョナル・デポ)が、三菱重工の愛知県小牧南工場で、エンジンの整備拠点(リージョナル・デポ)が、IHIの東京都瑞穂工場となります。
三菱重工小牧南工場は、2018年初期までに整備拠点を設置、IHI瑞穂工場への整備拠点設置は2018年から3~5年後とされています。
防衛省からの説明では、自衛隊のF-35、42機とアメリカ軍などのF-35が、県営名古屋空港に飛来し、三菱重工小牧南工場の誘導路に入り、重整備(分解・検査を要する整備作業等)を実施することになるだろうとのことでした。
これもアメリカ軍の兵たん活動と言えるのでは?
小牧基地=県営名古屋空港は、輸送と教育訓練だけだったはずなのに・・・。
年間どのくらい飛来することになるのか、アメリカ軍だけなのか、韓国軍やオーストラリア軍なども飛来することになるのか、まだ未定とのことです。
地域の住民の皆さんは、こうしたことを知っているのかしら・・・。愛知県は、どんどんアメリカ軍の兵たん基地化しているのではないかと大きな不安を抱きます。
しかも、自衛隊がF-35を導入を決め、三菱重工小牧南工場で最終組み立てを行い、アメリカ軍なども含めた整備拠点(リージョナル・デポ)にもなると言うので、三菱重工にかなりの税金が投入されています。来年度予算の概算要求でもかなり計上されています。
F-35関係経費 防衛省の予算額
■2012年度 600億円(1機102億円)
■2013年度 1332億円(1機140億円)
■2014年度 1443億円(1機159億円)
■2015年度 1390億円(1機172億円)
■2016年度(概算要求) 1353億円
※うち三菱重工小牧南工場の整備拠点(リージョナル・デポ)のための施設改修、整備機材の確保の概算要求額28億円。
※うち契約額639億円
防衛省は、防衛産業の維持・育成のためにも必要な予算だと言っていました。
この点でも恐ろしい方向に日本がいくような気がして、危機感をいだきました。