4月4日、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加表明問題や林業の振興の問題で、愛知県森林組合連合会(名古屋市中区)の村松幹彦会長、石田敬一専務と懇談させていただきました。
柏木啓韶(ひろあき)書記長、八田ひろ子元参院議員、末永三夫農林漁業対策部長と一緒です。
TPPに関して、村松会長は「愛知はもとより全国森林組合連合会も断固参加反対の立場です。日本の林業は、戦後間もない時期から段階的に外国産材の輸入が自由化され、極めて苦しい状況が続いています。しかもこの間の円安で原油価格が高とうし、追い打ちをかけられています。農業や漁業に同じ轍(てつ)を踏ませるわけにはいきません」と熱く語りました。
柏木さんは「山を歩くと、山林を守るために皆さんが大変な苦労をされているのを実感します。その努力を台無しにするTPP参加は許せません。広範な共同の力で必ず阻止し、安心して再生産できるよう、国の林業政策を転換させなければなりません」と述べました。
村松会長は「そこが一番大事なところです。山林は国土の環境に大きな影響を与えるので木の循環が必要です。ところが大手のハウスメーカーが木材を安く買いたたき、山主の手元にコストに見合ったお金が入らず、循環が妨げられています。これにメスを入れれば林業は再生できるのに政治家のほとんどが、この問題を理解していません」とお話されました。
私は、「山里の人口減少を食い止めるためにも林業の振興は地域の雇用と経済の活性化にとって大切です。国の責任で、木材価格の保障させることなど抜本的に充実させるよう全力を尽くします」と述べました。
村松会長は、日本で一番歴史が長い伝統ある津具の森林組合の会長さんでもいらっしゃいます。林業の振興にかける思いはなみなみならないものがあり、誰とでも分け隔てなく話をしてくださいます。
山里は人口減少でどんどん暮らしていくことが困難になっています。山里に仕事と雇用を増やすためにも林業が業として成り立つようにしていきたいです。
地籍調査(これをやらないと山主の境界線がわからず、間伐も計画的に進まない)を愛知県の先頭をきってやっていること、木質バイオマス利用を進めるにあたっての心得(長年、木を育ててきた山主にもしっかりと配慮すること)などなど、さまざま教えていただきました。
大変有意義な懇談でした。お忙しい中、本当にありがとうございました!!