写真は、設楽ダム建設予定地です。まだ、冬のような風景です。しかし、花のつぼみが、ふくらみはじめていました。
3月24日、設楽町と豊橋市に行きました。
この日は、大村秀章県知事が、設楽ダム建設予定地視察と設楽町内で「関係住民」との意見交換会をし、豊橋市で豊川下流域の自治体の首長の皆さんとの懇談、記者会見を行う計画。
私は、大村県知事が来る前に設楽ダム建設予定地に行き、「今日の設楽ダム建設予定地」というテーマでとり続けている設楽ダム建設予定地の写真をとりました。
大村県知事は、この清流をみて何を思ったでしょうか。
なんとしてもこの自然を守ってほしいし、守るために私たちも一層がんばります。
豊川の支流、境川。この写真の場所も水没する予定のところです。
ダムによってためることが出来る最高の標高は、444mです。
設楽町内には、“ここから下は水没します”ということを知らせるためか、写真のような看板がたっています。
看板に設楽ダム調査事務所(今の設楽ダム工事事務所)が立てたことが記されています。
設楽町内では、ダム関係で本格的に工事をやっているところはほとんどありませんが、道路の拡張工事をやっており、私たちは、国土交通省までいって抗議したことがあります。
同じ道路の川向の集落の入口の拡張は、「工事用道路」と言っていたのに、国土交通大臣が設楽ダムは“生活再建の段階”で次の段階は当面進めない、と言ったら、同じ道路なのに、突然「生活再建のため」の道路と言い始めました。
ここは、水没する予定のところです。「生活再建のため」ってなんでしょう。
看板を架け替えれば何をやってもいいのか、設楽ダムが中止になった場合、ムダになるような事業はやめるべきと言って抗議したのです。
それが効いたのか、中途半端な工事でストップしています。
木がたくさん切られていました。ちょっと数えただけでも200本はあると思います。
設楽ダム工事事務所の看板がありました。
この前、設楽町にきた時は、工事中のためこの道は通れませんでした。
最近できたため、ガードレールも真新しくピカピカです。
さて、大村県知事の設楽町入りについてですが、設楽ダム建設中止を願う地元住民の皆さんは、建設予定地で知事を迎えました。
さらに地元住民の皆さんと市民団体の皆さんが知事を待ち構えたのは、奥三河総合センターの玄関前。
横断幕、プラカードを掲げてみんなで必死に訴えました。
とりわけ、皆さんは、設楽ダムより東日本大震災の被災者支援、被災地の復興を!とアピールしました。
私も「知事!設楽ダムを建設しないでください。お願いします」と必死に訴えました。
知事は、玄関前でアピールしている皆さんに「皆さんの意見をよく聞きます」と言っていました。
ダム推進派の声だけでなく、設楽ダムの中止を求めている私たちの主張―なぜ中止を求めているのか、いいかげんな設楽ダム計画の真実など聞いて、本当の科学的・客観的な再検証を行っていただきたいです。
奥三河総合センターの看板には、「設楽ダム関係住民と知事との意見交換会」とありました。
「関係住民」とは?
設楽町長、副町長、設楽町議会議長、副議長などのようです。
設楽ダムに反対している設楽町議員(田中くにとし町議をはじめ「脱ダム設楽町議員ネット」の4人の超党派の議員)は呼ばれなかったそうです。
知事と市民団体との懇談も15分くらいありました。
設楽ダムの建設中止を求める会の皆さん、設楽ダム建設の是非を問う住民投票を求める会の皆さん、脱ダム設楽町議員ネットの3人の議員さんが知事に要望を伝えたそうです。
でも15分ではとても思いを伝えられないと思いますし、設楽ダム計画のいいかげんな中身、真実をお伝えできないと思います。
中身は、その懇談に参加した田中くにとし町議にお聞きして、内容を載せて、このページに追加したいと思います。
設楽町をあとにして、すぐに知事のあとを追いかけて豊橋市の東三河総合庁舎へ、ここでも皆さんがアピールしていました。名古屋からみえた方々もいらっしゃいました。
県知事が、設楽ダム中止と判断できるように、ますます私たち主権者が、設楽ダムストップの声を大きくしていかなければなりません。
県知事の行動が、いっせい地方選挙までは、設楽ダムへの態度をあいまいにしたままにしてごまかすパフォーマンスでないことを信じて・・・。
設楽ダムはキッパリやめて、被災者支援に予算をまわしてください。