もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
国会質問

質問日:2024年 6月 19日 第213国会 法務委員会

児童相談所の体制の強化と児童福祉司の増員、リニアの問題について

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水枯れ・労災多発でリニア事業再検証を/子どもの安全守れ 裁判所体制強化を 2024.6.19

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リニア事業再検証を 水枯れ・労災多発で本村氏

議事録

○本村伸子

日本共産党の本村伸子でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
まず冒頭、保護司として御尽力をいただきました新庄博志さんが殺害をされ、お亡くなりになりました。心から哀悼の意を申し上げたいと思います。
この問題については集中審議をしていただきたいということで、今日の理事会でも申し上げました。先日の理事懇談会でも申し上げさせていただきました。是非、実現のために、委員長、理事含めて、御尽力をお願いしたいというふうに思っております。
私も、保護司の皆さんからお話をお伺いをいたしました。そういう中で、やはり保護観察官の増員というものも必須だというふうに思います。そういう意味でも、概算要求、予算にしっかりと入れていただきたいというふうに思っております。
また、今、電話で保護司の方々に御意見を伺っているというふうに聞いておりますけれども、電話だけではなく、匿名で御意見を率直にお伺いできる、そうした書面での提出ですとか、あるいはインターネットを通じての提出ですとか、そうしたことも是非やっていただきたい、それを踏まえた対策にしていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
まず、質問に関しましては、児童福祉司の増員、そして裁判所の職員の増員、一時保護の司法審査の関係で質問をさせていただきたいというふうに思っております。
来年度から、児童虐待などの被害を受けている子供たちの一時保護に当たりまして、保護者の方の同意が得られない場合に司法審査を行うということになっております。そういう意味では、子供たちの安全を守るためにも、司法審査の迅速さが
問われてまいります。そのためにも、裁判所の体制の強化というのは喫緊の課題だと思います。
さらに、親権、監護、面会交流をめぐる判断についても、子供の意思の確認、尊重、DV、虐待の判断の質の向上は、民法の改定のときに繰り返し求められてきたことです。人員体制の強化がその点でも必須だというふうに思います。
裁判官、調査官、書記官、事務官などの増員、体制強化、是非やっていただきたいというふうに思いますけれども、最高裁、お願いしたいと思います。

○馬渡最高裁判所長官代理者

お答えいたします。
最高裁といたしましては、これまで、こども家庭庁に設置されている一時保護時の司法審査に関する実務者作業チームにおきまして、審査の適正性確保の観点から提出資料の在り方等について意見を述べてきたところでありまして、この作業チームにおける議論を経て作成されました一時保護時の司法審査に関する児童相談所の対応マニュアル(案)の内容も踏まえ、各裁判所に対し、事務処理の在り方を検討する上で参考となる情報を提供するなどしておりまして、各裁判所においては、こうした情報を踏まえて、事務処理の在り方について検討が進められているものと承知しております。
また、先般成立した民法等の一部改正法が施行となれば、裁判所に期待される役割がこれまで以上に大きくなるほか、新たな裁判手続等の創設に伴いまして、家庭裁判所に申し立てられる事件数の増加が見込まれることは、裁判所としても認識をしているところでございます。
裁判所といたしましては、裁判所に期待される役割をしっかりと果たすためにも、御指摘の一時保護制度や民法の一部改正法に伴い新たに創設される裁判手続等を含め、それぞれの制度の趣旨、内容を踏まえた適切な審理が着実に行われるよう、裁判所全体として適切な審理、運用の在り方を検討していくことは重要であると考えておりまして、こうした適切な審理、運用の在り方に見合った体制の整備に努めていく必要があると考えております。家裁を含む裁判所全体の事件処理能力の一層の向上を図ってまいりたいというふうに考えております。

○本村伸子

子供の安心、安全に関わる、そして迅速に判断しなければならないということでございますので、是非、体制強化をしていただきたいと思います。
この間、調査官の子供さんへの聞き取りの内容についてもお話を伺ってきたんですけれども、もっとじっくり子供たちの声に耳を傾けていただきたいというふうに痛感をいたしました。そのためにも、やはり絶対的な増員というものが必要になってまいります。
調査官の養成というのは、入れたからすぐできるということではなく、二年はかかるというふうに伺っております。二年たったらすぐできる、十分かといえば、そうでもないというふうに聞いておりますので、必ず補正や来年度の予算の中で純増を図っていただきたいというふうに思っております。
そして、名古屋市の現場の児童福祉司の方からもお話を伺ったところ、国の児童福祉司の増員計画、これが今年度で終わってしまうということで、引き続き国として増員の目標を持ってほしいというふうに言われました。児童虐待の相談対応件数というのは右肩上がりで増えているという下で、当然の声だというふうに思います。
今までの業務に加えて、来年度からは一時保護の司法審査をしていくということになっておりまして、そのために、書類を書くなど、児童相談所、児童福祉司の仕事も増えていくわけです。
実際に、今、各自治体、一部の自治体の方ですけれども、一時保護の司法審査の試行ということでやっていただいているんですけれども、名古屋市の職員の方にお伺いをいたしますと、業務量は増えているということを伺っております。そうしますと、やはり、児童福祉司を始め、児童相談所の増員、体制の強化が必要となってまいります。
引き続き、児童相談所の体制の強化、児童福祉司の増員に向けて、補正でも、そして来年度の予算でもしっかりと財政措置をしていただきたいというふうに思いますけれども、副大臣、お願いしたいと思います。

○工藤副大臣

お答え申し上げます。
児童相談所等の体制強化を計画的に進め、児童虐待防止対策を更に進めていくため、令和四年十二月に新たな児童虐待防止対策体制総合強化プランを策定し、児童福祉司については、令和五年度から二年間で千六十人程度増員することとしています。
また、令和七年六月に施行する一時保護時の司法審査の導入に向けては、今年の三月から幾つかの児童相談所にて、児童相談所における具体的な運用方法を示すマニュアル案に沿って一時保護状請求までの流れを試行的に実施し、作業ごとの対応時間やマニュアル案に対して意見等を報告していただく試行運用を行っていただきました。
現在、各児童相談所からの試行運用の結果を集計しておりますが、一時保護開始時の司法審査の導入に伴い、現場では、親権者等の同意の確認、一時保護状請求書及び総括書面の作成等の対応が見込まれております。
こうした業務量を確認した上、児童相談所の現場の状況等も十分に踏まえつつ、新たな児童虐待防止対策総合強化プランの改定について、必要に応じ検討してまいります。
これが今私どもの答えでございますが、本村委員から名古屋市の話が出ております。これは一例だと思って、多分、議員は調べられたと思いますけれども、私も名古屋市会議員出身でありましたから、きちっと現場の子ども青少年局の担当課長に現状どうですかという聞き取りをさせていただいて、すぐさま国に要請なんじゃないですけれども、厳しい状況は確かです。それに応じて、今これは人手が足らなかったら、すぐさま要請したいし、頑張れるところは頑張っていきたいけれども、無理があるときはやはり要請をかけていきたい。
そして、私も、その辺で、今予算の話も出ましたが、すぐさま予算化、増員という形は取れない、なかなか厳しいのが現状でありますので。そしてまた、新たな児童虐待防止対策総合プランというものをつくって、つくった途端に、人を増員じゃなくて、やはり頑張れるところまでは頑張っていきたい、そして、足らないと思ったらやはり思い切って増員する、そういう考え方に基づきまして、適材適所で配置する、そんな考えでおりますので、御理解賜りたいと思います。

○本村伸子

児童福祉司の方々にしっかりと専門性を持って取り組んでいただくためにも、増員は喫緊の課題だというふうに思っております。是非、補正でも来年度の予算でも、しっかりと児童福祉司を増やしていくこと、そして家庭裁判所の職員も増やしていくことということを強く求めたいと思います。
この問題についてはこれで終わりですので、副大臣、御退席いただいても構いません。最高裁の方も退席していただいて構いませんので、お願いをいたします。

○武部委員長

副大臣と馬渡家庭局長、御退出して結構です。

○本村伸子

続きまして、リニアの問題について質問をさせていただきたいというふうに思います。
リニア工事をめぐって、今日は、資料の一で出させていただいているんですけれども、JR東海に関わって、法令違反、そして死亡労災を含む労災事故の多発、環境破壊、談合などの事件をまとめた一覧表を出させていただきました。各地で本当にひどい問題が起きております。私は、これはまさに人権の問題であり、所有権の問題であり、かなり重大な問題だというふうに思っております。
まず取り上げたいのは、リニア日吉トンネル南垣外工区の工事の原因とされておりますけれども、岐阜県瑞浪市大湫町で井戸やため池の水がかれ、水位低下が起きました。資料の二を見ていただきますと、水がかれたり水位低下した水源、ため池、井戸、黄色と赤の部分が水がれの部分、そして水位の低下をした部分です。
私も現地へ行かせていただきまして、地域の方々からお話を伺いましたけれども、地域の方々にとって大事な井戸、水源がかれてしまった。江戸時代から歴史ある井戸もかれてしまいました。ある方は、半世紀かけて、苦労に苦労を重ねて田んぼを作ってこられました。これまで半世紀の御苦労をリニアの工事によって短時間で壊されてしまった、このことに対する憤りのお声をお伺いをいたしました。元に戻してほしいというお声を伺いました。JR東海はどのような責任を取るつもりなのかというふうに、私も大変憤りでいっぱいでございます。
それで、前提としてお伺いをしたいんですけれども、この岐阜県瑞浪市大湫町で水がれ、水位低下、いつの時点で事象が起き、いつ岐阜県、国土交通省に報告があったのかという点を確認をさせていただきたいと思います。

○岸谷政府参考人

お答えをいたします。
JR東海からは、既設の観測用の井戸において二月二十日に水位の低下傾向を確認し、速やかに地域の関係者や瑞浪市に連絡をした、一方、岐阜県に対しては、内容をきちんとまとめて報告したいと考えていたところ、報告が五月一日になったとの説明を受けております。国土交通省に対しましては、五月の十五日に報告がございました。

○本村伸子

続きまして、JR東海から、水位低下、水がれ、この問題についてなんですけれども、日吉トンネル南垣外工区を掘る中で、トンネルを通じて水が流れる量、湧水の量は上昇がいつから始まったのか、湧水の量をリアルタイムにつかんでいたのか、伺いたいと思います。

○岸谷政府参考人

お答えいたします。
JR東海からは、本年二月の中旬、現在のトンネルの掘削位置から約百メートル手前の箇所を掘削していたところ、トンネル内の湧水量が増加した、トンネル湧水量については常時計測を行っているとの報告を受けてございます。

○本村伸子

今年一月下旬、地域の皆さんが南垣外工区の見学に参加をしたときに、トンネルから水が流れてくる湧水がありまして、これは大湫から流れ出ているものではないかということで、一月の下旬の時点で地域の皆さんは心配されていたわけです。
資料三を見ていただきますと、資料三の右の下のグラフを御覧いただきますと、今年二月から水位観測孔の水位が下がっております。そして、資料四、下の棒グラフを見ていただきますと、南垣外非常口施工ヤードのトンネル湧水は二〇二二年秋から増えているということが分かります。トンネルを通じて水がどんどん流れるわけですから、どこかで水がれ、水位低下が起こっている可能性が高いということになってまいります。
この大湫の水がれ、水位低下はどのように進行してきたのかということですけれども、二月の時点で水位が下がっていた、一月の時点でも流れていたということですけれども、なぜその時点で止めなかったのかという問題がございます。三月の地域の会合があったときに、JR東海に工事の即時停止、住民の方から要求があったそうですけれども、なぜ止めなかったのか、なぜ五月まで工事を止めなかったのかという点について、副大臣にお願いしたいと思います。

○國場副大臣

JR東海からは、二月下旬から既設の観測用の井戸で地下水位の低下傾向が確認されたため、地域の関係者や瑞浪市に連絡し、地域の井戸等の状況を確認するとともに、井戸等を使用して生活されている皆様への影響を最小限に抑えるため、上水道を利用するための工事などの対応を始めた、トンネル工事については、二月下旬で掘削していた箇所は地質が脆弱だったため、安全面を考慮して安定した地質の箇所まで掘り進めていたとの説明を受けております。

○本村伸子

元々、JR東海が出した環境影響評価には、本線トンネルについて、工事の施工に先立ち、事前に先進ボーリング等、最先端の探査技術を用いて地質や地下水の状況を把握した上で、必要に応じて薬液注入を実施することや、覆工コンクリート、防水シートを設置することにより、地下水への影響を低減できるというふうに書いてありました。
大湫の水が抜けてしまう前、ちゃんとJR東海は、受注している清水建設・大日本土木・青木あすなろ建設JVに、ちゃんとこういうふうにやるようにということを言っていたんでしょうか。ちゃんとやっていたんでしょうか。その点、いかがでしょうか。

○岸谷政府参考人

お答えいたします。
JR東海は、リニア中央新幹線の建設に当たりまして、平成二十六年に、環境影響評価において、環境影響を低減するための様々な講ずるべき措置を表明してございます。これに基づき対策が行われているものと承知しております。

○本村伸子

先進ボーリングはこれからやるということですけれども、やっていたんですか、水が出る前。

○岸谷政府参考人

お答えを申し上げます。
一般論でありますが、トンネル工事を行う際には、トンネル掘削方向のおよそ百メートル程度のボーリング調査を行うというのが一般的な工法だと考えております。

○本村伸子

一般論を聞いているわけではないんです。今回の水がれの件で私は聞いているわけでございます。
少なくとも水がれの原因究明、再発防止ができるまで工事は止めるべきだというふうに考えますけれども、これは副大臣、お願いしたいと思います。

○國場副大臣

JR東海は、環境影響評価において、トンネルの工事及び鉄道施設の存在による地下水への影響は、断層付近の破砕帯を通過する区間や洪積層の浅い場所を通過する場合においては、一部の地下水の水位へ影響を及ぼす可能性があると予測しており、環境保全措置として、地下水等の監視、応急措置の体制整備、代替水源の確保等をすることとしていました。
なお、今回の事案を受けて、地域の皆様の生活への影響を最小限に抑えることに努めるとともに、薬液注入作業によりトンネル湧水を低減させる取組も進めているとの説明を受けております。
現在、トンネル工事は中断しておりますが、今後の工事の進め方については、現在、岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会において原因究明等について議論されており、その議論を踏まえて今後の対応について検討した上で、再開するかどうかの判断を行うと聞いております。

○本村伸子

様々対策をするんだというふうに言うんですけれども、少なくとも飲料水、農業用水、井戸の掘削費用、井戸のポンプアップ代、維持管理費用、水道水の料金、そして水道工事、電気料金、水道料金、恒久的に補償するべきだというふうに考えますけれども、副大臣、お願いします。

○國場副大臣

JR東海からは、現在、井戸等を使用して生活されている方への影響を最小限に抑えるため、上水道を利用いただくための工事をJR東海の負担で順次実施するとともに、新たに発生する上水道利用に伴う費用等についてもJR東海が負担しているところであります。
国の基準を踏まえて、地域の御意見を伺いながら補償などを行っていくと聞いております。

○本村伸子

最後に、これは命の水の問題であり、人権、所有権に関わる重大な問題だというふうに思います。その点、大臣に御所見を伺いたいと思います。

○小泉国務大臣

先ほど来、委員より、リニア中央新幹線の工事に関しての様々な御指摘を伺いましたが、御指摘の工事については、法務省所管外であり、法務大臣としてコメントする立場にはない、このことを御理解いただきたいと思います。
いずれにしても、課題があるのであれば、政府として必要な対応がなされることが肝要であると考えております。

○本村伸子

事業を再検証していただきたいんです。今日は埼玉県の資料も載せさせていただきましたけれども、建設費用というのは、価格の高騰、今、様々な原材料費の高騰などを含めてコストが上がっているというふうに思います。
再検証を強く求め、そして、もうリニアはやめていただきたいということも強く求め、質問を終わらせていただきます。

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関連資料

子どもの安全守れ 本村氏 裁判所体制強化求める

参考資料

20240619 法務委員会 資料

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