もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
国会質問

質問日:2024年 3月 13日 第213国会 法務委員会

UNRWA 資金拠出停止は「人道に反する」資金再開へ段取りも

 
衆議院法務委員会で、イスラエルによるガザ地区での無差別殺戮をやめさせる問題、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出再開を求める質問をしました。
 
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◆法の支配、基本的人権の尊重という価値が深刻に脅かされているガザ地区。国際司法裁判所が、
◆ガザ地区の住民の大量虐殺などを防ぐためあらゆる手段を尽くすこと、
◆ガザ地区に確実に人道支援が届くようにすることなどを内容とした法的拘束力のある暫定措置命令を出しました。
法務大臣に国際司法裁判所の暫定措置命令をイスラエルに守らせる司法外交を求めましたが、法務大臣は、重要性は認識しているが、やると言わなかったです(怒)。
◆UNRWAへの拠出については、辻外務副大臣が「この疑惑が晴れた後にすぐに再開をできるような段取りも併せて取っています」と答弁しましたが、パレスチナの方々への集団懲罰はやめ、一刻も早く拠出を再開するべきです。
法務大臣は、パレスチナの人々に関し、「対応を考えていきたい」とのこと。
 
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以下は、ガザ問題の質問の部分の書き起こしです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
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UNRWA 資金拠出停止は「人道に反する」資金再開へ段取りも 2024.3.13

議事録

○もとむら伸子
日本共産党の本村伸子でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
小泉法務大臣は所信表明の中で、法の支配や基本的人権の尊重といった価値を国際社会に浸透させるべく、司法外交を一層強力に展開しますとおっしゃいました。
今、法の支配、基本的人権の尊重が深刻に脅かされているのが、パレスチナ・ガザ地区です。11日、国連グテーレス事務総長が改めて停戦を呼びかけ、防げる死を増やさないためにあらゆる行動をすることを呼びかけております。日本政府の一員として、大臣にも呼びかけに応える責任があるというふうに考えております。
1月26日、イスラエルに対し、国際司法裁判所は、ガザ地区の住民の大量虐殺などを防ぐためあらゆる手段を尽くすこと、ガザ地区に確実に人道支援が届くようにすることなどを命じました。これは法的拘束力のある命令です。これを実行させなければなりません。
ハマスによる無差別殺りく、これも国際法違反であり、人質を取るなど、これも絶対に許すことはできません。けれども、イスラエルによる入植、占領、封鎖、空爆、歴史的な深刻な人権侵害、そして、イスラエルによってガザで子どもたちを始め民間人が大規模に殺され続けている。この人数は、昨年10月以降、3万1千人を超えております。事態は深刻化する一方で、子どもの餓死も今相次いでいると報告をされています。国連人権理事会の中で、イスラエルはガザ地区の食料システムを破壊している、イスラエルはガザ地区のパレスチナ人に対する飢餓作戦を実施していると人権理事会で特別報告者が述べたとの報道もございます。
この暫定措置、国際司法裁判所の暫定措置、国際法、国際人権法を守るよう、ラファへの総攻撃をやめるよう、イスラエルに強く繰り返し求めるべきだというふうに思います。ラマダンに入っても殺りくは続いております。グテーレス事務総長が停戦を呼びかけ、改めてあらゆる行動を呼びかけている今、今まで以上の取組を日本政府として行うべきではないですか。これは法務大臣にもお伺いしたいと思いますし、外務副大臣にもお伺いしたいと思います。
○小泉龍司法務大臣
先生のお話、今、しかと承りました。大変厳しい状況にあるということも改めて認識をいたしました。
ただ、御指摘の、お尋ねの国際司法裁判所、ICJが発出しましたイスラエルに対する暫定措置命令に関わる事柄につきましては、外務省の所管でありますので、法務大臣としてこの場でお答えをすることは差し控えたいと思います。御理解いただきたいと思います。
○辻外務副大臣
大変重要な御指摘、ありがとうございます。
委員御指摘のように、一昨日からイスラム圏では断食月であるラマダンが始まりましたが、ラマダンを迎えてもなお戦闘が今ガザでは継続しておりまして、連日、多数の子どもや女性、高齢者を含む死傷者が残念ながら発生していることに大変心を痛めております。
ガザ地区の危機的な人道状況を、我々今、これも委員から御指摘ありましたが、ICJの暫定措置命令が出ております、イスラエルに対して。これはどういうことかというと、ガザ地区のパレスチナ人との関係において、ジェノサイド及びその扇動を防ぐための措置をイスラエルに取ってくださいと。緊急に必要とされる基本的サービス及び人道支援をガザの方々に届けられることを可能とする措置を取ることを命じるものでございまして、国連の主要な国際司法機関であるICJの暫定措置命令は、委員がおっしゃったように、当事国を法的に拘束するものでありまして、誠実に履行されるべきものであります。
我が国としても、ハマス等によるテロ攻撃をもちろん断固として非難しますが、イスラエルに対しても、こういった国際人道法を含む国際法を遵守してくださいと求めてきています。
引き続き、人質の即時解放もそうですが、人道状況の改善、そして、実際、現地に餓死をしている方々がいるので物資を届けられる状況をつくってほしいということを、我々としても、つかさつかさでイスラエルに対しては訴え続けておりまして、それもこれからも続けていく所存でございます。
○もとむら伸子
法務大臣には、基本的人権の保障の問題でもございます、ガザの人々の人権救済のためにも司法外交をやっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○小泉龍司法務大臣
まず、我々が今基本的に目標としているものは、人権、あるいは基本的人権、あるいは、法の支配に対する国際的な共通認識を広げよう、それを深めようという段階でございます。また、それに見合う司法制度の個別国における整備支援、こういったものも具体化していこうということでございます。それが少しでも世界全体の平和につながること、人権につながることを願っておりますが、外交政策としての人権の問題については外務省のまた所管でありますので、我々も、しっかりそこを認識しながら、認識を持ちながら対応していきたいというふうに思っております。
○もとむら伸子
是非、人権救済のために法務大臣としても動いていただきたいと。今、あらゆる行動を行うことが必要なのだと世界中に呼びかけられているわけでございます。
政府は、人道支援ということを言いながら、国連パレスチナ難民救済事業機関、UNRWAへの拠出を停止してしまいました。ガザでは70万人が深刻な飢餓に直面していると言われており、UNRWAに代わる機関はないと本当は分かっているはずです。にもかかわらず拠出を停止したということは、私は人道に反しているというふうに思います。
欧州委員会がUNRWAへの拠出を継続するということを発表をし、カナダも3月8日に拠出を再開すると決め、3月9日にはスウェーデンも拠出を再開すると発表をいたしました。日本も今すぐUNRWAへの拠出を再開するべきだというふうに思います。
UNRWAへの拠出停止というのは、パレスチナの方々への集団懲罰だというふうに言われています。集団懲罰などあってはならないというふうに考えますけれども、これも法務大臣そして外務副大臣に伺いたいと思います。
○小泉龍司法務大臣
この問題の重要性もよく分かります。ただ、UNRWAへの拠出については外務省が所管するところでありまして、法務大臣としてのコメントは差し控えたいと思います。
○辻外務副大臣
委員御指摘いただいたUNRWAと我が国とのつながりは実は七十一年目になりまして、我が国は、国連に加盟する以前から、このUNRWAを通して地域の紛争に対して援助をしてきた。これは、ありていに申し上げれば、UNRWAは地域に根差している、そういった機関でございまして、ここに対して、テロに関わった方々がいるんじゃないかという疑惑があって、我が国を含めて十六か国が、我が国においては、令和5年度の補正予算で3500万ドル分を一時停止させていただいています。
一方で、委員が今おっしゃったように、カナダやスウェーデンは資金の提供再開を決めております。
実は、先月の28日に私自身が副大臣としてパレスチナを訪問した際に、こちらのUNRWAのラザリーニ事務局長と会談をさせていただきました。その際に、いかにUNRWAが重要な機関で、そこに対する資金の停止がいかに深刻なことかということは重々議論をさせていただきまして、承知しております。
また、委員もお会いしたというふうに伺っていますが、UNRWAの厚生局長ですか、清田さんという日本人の方がいらっしゃるんですが、先月、一時帰国した際に私も面会をさせていただいていまして、我が国としては、汚職があったということに対して、国連を通じて原因究明と中間報告を今待っている状況でございますが、この疑惑が晴れた後にすぐに再開をできるような段取りも併せて取っていますので、重ねてこの点については我々もしっかりと対応してまいりたいと思います。
○もとむら伸子
実質的には今パレスチナの方々への集団懲罰になっているわけですから、こういう状況を一刻も早くなくしていただきたいというふうに思います。
そして、法務大臣にお伺いしたいんですけれども、以前、UNHCR、難民高等弁務官と会談をされたときのお話は答弁をいただきました。私も議連の方でこの高等弁務官にお会いしたときに、議員側からガザの問題について質問があったときに、この高等弁務官が、ガザの問題はUNRWAの方と役割分担をしているんだというふうにおっしゃっておりました。
そういたしますと、当然UNRWAについても、法務大臣としてもコメントできないわけではなく、するべきだという状況になっていると思います。今の現状だと、パレスチナの問題だけ法務省の事項から抜け落ちている、すっぽりと抜け落ちているということになるんじゃないですか。
○小泉龍司法務大臣
意図的に除外をするという意思は全くないんですけれども、今、外務省を中心に、政府が一つの方針を決め、対応しております。我々も、それと認識を同じくしつつ、行動を共にしていく必要があるというふうに考えております。我々、独自に歩みを進めるということはできないわけであります。
ただ、先生おっしゃるように、深刻な事態が急速に進んでいるということについての認識はしっかりと持って、対応を考えていきたいと思っています。
○もとむら伸子
ロシアによるウクライナの侵略のときは、法務省の職員の方が現地へ行って、避難民の方の支援に尽力をされたということも聞いております。ガザの人々の人道支援のためにも、法務省としても動いていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○小泉龍司法務大臣
先生のお考えとその強いお気持ちは、しっかりと受け止めます。
○もとむら伸子
イスラエルによる即時停戦を繰り返し政府として要請すること、そして、UNRWAへの拠出を今すぐ再開することを強く求めたいと思います。

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