衆議院法務委員会で、名古屋入管で亡くなられたウィシュマさんの処遇改善を求めた手紙の開示と完全第三者の事実解明を求めました。
議事録
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質問書き起こし
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◆もとむら伸子
次に、名古屋入管のウィシュマさんのあの事件の問題でございます。
ウィシュマさんは、入国者収容所等視察委員会に、嘔吐物に血が混じっていた旨、そして、男性職員から迷惑な人だと言われた旨、病院に連れていってもらえない旨を訴える手紙を書いて、2021年1月30日に提案箱に投函をいたしました。
この手紙を出入国在留管理庁は入手をして報告書を書いたのか、確認をしたいと思います。
◆西山出入国管理庁次長
御質問の手紙につきましては、調査過程におきまして調査チームにおいて入手をいたしております。
◆もとむら伸子
元々、出入国在留管理庁は、ウィシュマさんが視察委員会宛てに出したもので、第三者に向けて出したものではないので出せないというふうに言っておりました。ウィシュマさんが入管の待遇を改善してほしいと出したものを、入管は見ることができて国会は見ることができないというのはおかしいというふうに思います。
大臣、この文書、出していただきたい。ウィシュマさんのお手紙、出していただきたいと思いますけれども、お答えをいただきたいと思います。
◆古川法務大臣
お答えいたします。
手紙そのものは個人情報に該当する上、これを公にすることにより、今後、入国者収容所等視察委員会における被収容者からの意見聴取等の活動に支障を来すこととなりかねないことなどから、情報公開法上の不開示情報に該当するものと考えております。
なお、国会における閲覧につきましては、国会の御判断を踏まえ、適切に対応してまいりたいと存じます。
◆もとむら伸子
委員長、いま一度、このウィシュマさんの手紙、委員会に提出をお願いしたいと思います。
◆鈴木委員長
ただいまの件につきましては、理事会にて協議いたします。
◆もとむら伸子
ウィシュマさんの死亡事件について、真相解明が、出入国在留管理庁の調査チームの報告書、出ておりますけれども、ビデオを見させていただきまして、そのビデオと事実が違うという点が幾つもあるわけでございます。やはりこの報告書は内容的に虚偽があるというふうに私は思っております。
ウィシュマさんに関わる名古屋入管の全ての映像記録の開示とともに、出入国在留管理庁の職員が入っていない第三者の検証委員会で、是非、真相究明をやり直すべきだというふうに思いますけれども、大臣、最後にお願いしたいと思います。
◆古川法務大臣
今回の調査は、客観的な資料等に基づき、外部有識者の客観的、公正な立場からの御意見、御指摘もいただきつつ、問題点を幅広く抽出して検討を行ったものと承知いたしております。
その結果として、医療的対応体制の整備や職員の意識の問題などが指摘され、その改善策が示されたものであり、調査、検討が尽くされたものと考えております。
◆もとむら伸子
第三者の、完全第三者の検証を是非求めて、質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。