もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
国会質問

質問日:2022年 3月 9日 第208国会 法務委員会

手紙の開示を求める ウィシュマさん死亡事件

ウィシュマさんは、泣きながら「外の病院に今すぐ連れていって。今日の医者は私の話を聞いていない。ここまで体調が悪くなったのに病院に行けない。私が死んでもいいのか」と、昨年1月28日、名古屋入管職員に訴えていました。
翌1月29日には「死ぬのが怖い」と語っていました。
 
その時期にウィシュマさんは、名古屋入管ではない、第三者の入国者収容所等視察委員会に嘔吐物に血が混じっていた旨、男性職員から「迷惑な人だ。」と言われた旨、病院につれて行ってもらえない旨を訴える手紙を書いて1月30日に提案箱に投函していたのです。
この手紙が、亡くなって1年たってもいまだに開示されていない問題を3月9日の衆議院法務委員会の質問で取り上げました。
 
開封されたのは、亡くなったのちの昨年3月8日。
この手紙の声が届いていれば、命を失わずにすんだかもしれない・・・。
 
声は軽視され、ウィシュマさんは亡くなったのです。
古川法務大臣は、「国会における閲覧ということにつきましては、国会の御判断を踏まえ、適切に対応してまいりたい」と答弁しました。
 
現在、与野党協議となっています。
ぜひ、ウィシュマさんの手紙の開示のために一緒に声をあげてください<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
よろしくお願いいたします<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
 
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手紙の開示を求める

本村氏 ウィシュマさん死亡事件

赤旗 2022年3月17日(木)

写真

(写真)質問する本村伸子議員=9日、衆院法務委

 日本共産党の本村伸子議員は9日の衆院法務委員会で、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん死亡事件について、入国収容所等視察委員会に投函された手紙の開示を求めました。

 調査報告書の別添7では、ウィシュマさんが昨年1月30日、嘔吐(おうと)物に血が混じり、病院に連れて行ってもらえない旨を訴える手紙を視察委宛の提案箱に投函し、死亡後の3月8日に同委員会の会議で開封されたと書かれています。

 本村氏は、手紙はウィシュマさんが1月28日「私が死んでもいいのか」と泣きながら訴え、29日には「死ぬのが怖い」と言っていた状況下で、第三者に改善を求めた重要な資料だと述べ、開示を要求。古川禎久法相は「個人情報に当たり開示できない」としつつ、「国会における閲覧は国会の判断をふまえ適切に対応する」と答弁しました。

 本村氏は監視カメラの録画2週間分について、昨年2月27日のベッドで上体を起こそうとした際に床に落ちてベッドに戻るまで、「点滴だけお願い」と述べたが回答がなかった一連の映像や、バイタルチェック時と食事時間の映像などの閲覧を求めました。

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議事録

【2022年3月9日 衆議院法務委員会質問 書き起こし】
 
◆もとむら伸子
名古屋入管におけるウィシュマさんの死亡事件について質問をさせていただきます。
三月六日、ウィシュマさんが亡くなられてから一年となりました。心から哀悼の意を申し上げたいというふうに思います。
そのウィシュマさんが、ウィシュマさんの生の声が書かれている手紙がいまだに開示をされていないという問題について質問をさせていただきたいと思います。
調査報告書の別添、一月十五日から三月六日までの経過等の詳細には、ウィシュマさんが手紙を書き、昨年一月三十日に入国者収容所等視察委員会宛ての提案箱に投函したと書かれています。その前々日の一月二十八日、ウィシュマさんは胸の痛みを訴えておられました。嘔吐が続き、嘔吐物に血が混じっていた、唇と足はしびれ、下半身もしびれがあったというふうに書かれております。
そして、ウィシュマさんは泣きながら訴えておられました。「外の病院に今すぐ連れていって、今日の医者は私の話を聞いていない、ここまで体調が悪くなったのに病院に行けない、私が死んでもいいのか」と泣きながら訴えておられました。翌二十九日は床に倒れ、嘔吐物に血が混じっていました。「死ぬのが怖い」とも言っておられました。そういう状況の下で書かれた手紙です。
この手紙は投函して、開封をされたのが亡くなった後の三月八日でございます。この手紙の写しを是非提出をしていただきたいと思いますけれども、大臣、お願いしたいと思います。
 
◆古川法務大臣
手紙そのものは個人情報に該当する上、これを公にすることによりまして、今後、視察委員会における収容者からの意見聴取などの活動に支障を来すことになりかねないということなどから、情報公開法上の不開示情報に該当するものと考えております。
なお、国会における閲覧ということにつきましては、国会の御判断を踏まえ、適切に対応してまいりたいと考えております。
 
◆もとむら伸子
ウィシュマさんが泣きながら訴えた生の声が書かれた手紙です。名古屋入管といった限られた、閉じられた空間で、入管ではない第三者に状況を知ってほしい、これを改善してほしいという、だからこそ手紙を出したのだというふうに思います。
是非、委員長、この一月三十日、ウィシュマさんが投函をした手紙、この委員会に提出するようお取り計らいをお願いしたいと思います。
 
◆鈴木法務委員長
ただいまの件につきましては、理事会にて協議をいたします。
 
◆もとむら伸子
お願いしたいと思います。
それで、今後、この名古屋入管の監視カメラのビデオ、二週間分あるわけですけれども、いろいろ見させていただきたいというふうに思っております。様々、与野党の筆頭理事の皆様の御尽力もあって、次、また見られる機会が得られるということですけれども、是非私も見させていただきたい部分がございます。
二月二十七日、午前一時台の、ベッドで上体を起こそうとした際に臀部から床に落ちたところからベッドに戻るまで。そして、午前七時台、点滴だけお願いなどとウィシュマさんが述べたけれども回答がなされなかった一連の映像。そして、バイタルチェックの映像。血圧がかなり低い状態があった、あるいは測定できなかったということも書かれております。そのバイタルチェックの映像。
そして、食事の時間の映像。是非この映像を見させていただきたいというふうに思います。
委員長、お取り計らいをお願いしたいと思います。
 
◆鈴木法務委員長
ただいまの件につきましては、理事会にて協議をいたします。
 
◆もとむら伸子
まだ見ていない部分を申し上げたわけでございます。この二十七日は余り時間を取っておりませんので、引き続き、このウィシュマさんの件、真実を解明するために審議をお願いしたいということを申し述べ、質問を終わらせていただきます。

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