もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
国会質問

質問日:2019年 4月 11日 第198国会 総務委員会

F35墜落 試験飛行でも不具合 欠陥対策把握せよ

しんぶん赤旗 2019年4月12日

F35墜落/試験飛行でも不具合/欠陥対策把握せよ/本村氏追及

 日本共産党の本村伸子議員は11日の衆院総務委員会で、航空自衛隊三沢基地(青森県)所属のF35戦闘機の墜落事故について、事故の原因究明と再発防止策の策定まで飛行を中止するよう要求しました。
 事故機は、試験飛行でもトラブルを起こして愛知県営名古屋空港に緊急着陸しており、本村氏が昨年2月の衆院予算委員会分科会で危険性を指摘していました。同氏は、事故機が三菱重工小牧南工場で最終組み立てされた1号機で、唯一、米国で完成検査が行われた機体だと指摘。斉藤和重防衛装備庁プロジェクト管理部長も1号機が、三沢基地配備後の2018年8月8日に後方機材の不具合で千歳基地に着陸したことを明らかにしました。
 本村氏は「(国内検査の)4号機も試験飛行でトラブルを起こし、緊急着陸している。2号機以降も当然、墜落の危険性がある」「原因究明と再発防止策ができるまではF35の飛行は中止し、愛知県営名古屋空港を使っての試験飛行もやめるべきだ」と追及。原田憲治防衛副大臣は「飛行を見合わせることとし、試験飛行も当面見合わせる。飛行再開は安全な飛行が確保できることが前提」と答えました。
 さらに本村氏は、F35は米国の政府機関が指摘した多くの欠陥をすべてクリアしたか日本政府が把握すべきだと要求。原田副大臣は「米国政府に確認を行っている」と答弁。現時点でも欠陥リストは入手していないと認めました。
 本村氏は「パイロットと周辺住民の命がかかった問題だ」と指摘。米国からのF35の〝爆買い〟もやめよと要求しました

 

議事録

198-衆-総務委員会-12号 2019年4月11日

○本村委員 日本共産党の本村伸子でございます。
 どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 まず、F35戦闘機墜落事故について質問をいたします。
 航空自衛隊三沢基地所属のF35ステルス戦闘機が四月九日墜落をいたしました。パイロットの方はまだ見つかっておりません。人命救助に万全を期していただきたいと私からも強く求めたいと思います。
 この墜落事故の状況、地元自治体、住民の方々への対応、御説明、どうなっておりますでしょうか。
○森田政府参考人 お答え申し上げます。
 四月九日の十九時二十七分ごろ発生いたしました航空自衛隊三沢基地所属の戦闘機F35Aの墜落事故につきましては、搭乗員一名がまだ行方不明でございます。現在も、航空自衛隊、海上自衛隊、米軍及び海上保安庁の航空機及び艦艇等により現場周辺の捜索を行っております。引き続き人命の救助に全力を尽くしてまいりたいと考えております。
 また、青森県や三沢市を始めとする関係自治体等につきましては、事故発生以降、状況をお知らせさせていただいております。地元の皆様に大変御不安を与えてしまったことは大変申しわけなく考えております。
 今後、航空幕僚監部に設置いたしました航空事故調査委員会で原因を究明し、再発防止に努めてまいりたいと考えております。
○本村委員 地元の自治体、住民の皆様への御説明なんですけれども、試験飛行を行っている愛知県や岐阜県に対してはどのような対応をされているんでしょうか。
○森田政府参考人 済みません、ちょっとその点は確認をさせていただきます。
○本村委員 後で確認をして、御報告をいただきたいというふうに思います。
 もう少し事実確認をさせていただきたいんですけれども、パイロットの方は最後に、訓練を中止すると通信をしていたということですけれども、パイロットの方と通信していたのはどこで、レーダーの航跡が消えたとどこの機関が一番最初に発見をされたんでしょうか。
○森田政府参考人 お答え申し上げます。
 訓練実施中に一緒に訓練を行っておりましたほかのF35A三機のパイロット等が事故機から訓練中止の通信を受けまして、その後、当該事故機との通信が途絶し、レーダー航跡の消失に至ったものでございます。
 また、レーダー航跡の消失を把握したのは管制機関でございまして、航空自衛隊北部航空管制群防空管制隊でございます。
○本村委員 フライト計画はどういうもので、訓練計画はどういうものだったんでしょうか。
○森田政府参考人 お答え申し上げます。
 フライトプラン等、自衛隊の運用の詳細につきましてはお答えを差し控えさせていただきたいと思いますけれども、今回の事故機につきましては、九日の十八時五十九分ごろに四機編隊の一番機として三沢飛行場を離陸いたしまして、基地東方の太平洋の洋上におきまして、二機ずつに分かれて対戦闘機戦闘訓練を実施していたところでございました。
○本村委員 四十代のパイロットの方だと報道されておりましたけれども、このパイロットの方のF35のこれまでの搭乗時間は何時間か、ほかの機種も含めた飛行時間、わかれば御答弁いただきたいと思います。
○森田政府参考人 お答え申し上げます。
 事故機のパイロットのF35Aの飛行時間につきましては、約六十時間でございます。これを含めた、ほかの機種を含めた総飛行時間につきましては、約三千二百時間でございます。
 この訓練のときも編隊長を務めておりますので、パイロットとしてはベテランの域の者というふうに考えてよろしいかと思います。
    〔委員長退席、桝屋委員長代理着席〕
○本村委員 事故機の飛行時間は、これまで何時間でしょうか。
○森田政府参考人 事故機の飛行累計時間は、約二百八十時間でございます。
○本村委員 この墜落事故というのは、F35Aでは世界で初めての墜落事故という認識でよろしいでしょうか。
○斉藤政府参考人 お答え申し上げます。
 四月九日に発生いたしました空自F35Aの墜落事故以前にF35Aの墜落事故は発生していないと承知しております。
○本村委員 世界初めての墜落事故ということで、この墜落した機体は、三菱重工小牧南工場で最終組立てをしたF35、FACO初号機、一号機と報道されておりましたけれども、間違いないでしょうか。
○斉藤政府参考人 お答え申し上げます。
 四月九日に墜落したF35Aは、国内最終組立て、検査、FACOにより製造した、国内FACOの初号機でございます。
○本村委員 この事故を起こした、三菱重工で最終組立てをしたF35初号機の試験飛行はいつで、いつ三沢基地に配備されたんでしょうか。
○斉藤政府参考人 お答え申し上げます。
 四月九日に墜落いたしましたF35Aにつきましては、平成二十九年六月から八月にかけて試験飛行計六回を実施しております。
 また、平成三十年五月二十八日に、空自三沢基地に配備されております。
○本村委員 試験飛行をしてから配備されるまでに大分時間がかかっているわけですけれども、まず、三沢基地に配備されてからこれまで、何かこの初号機、一号機はトラブルがあったということがございましたでしょうか。
○斉藤政府参考人 お答え申し上げます。
 平成三十年八月八日に、悪天候の中、航法機材にふぐあいが認められたため、三沢基地ではなく、天候のよい千歳基地に着陸した事例はございます。
 本件につきましては、搭乗員に対して対処要領を徹底するとともに、ふぐあいのあった部品を交換し、異状がないことを確認してございます。
○本村委員 三沢基地に配備されてからもふぐあいが、トラブルがあったわけですけれども、三菱重工で最終組立てしたこのF35の初号機は、試験飛行の際にもトラブルを起こしております。
 愛知県営名古屋空港に緊急着陸した機体だというふうに思いますけれども、そのトラブルの状況、対応、お示しをいただきたいと思います。
○原田副大臣 お答えをいたします。
 国内FACOの初号機は、ロッキード・マーチン社による試験飛行のため、平成二十九年六月の二十日、県営名古屋空港を離陸いたしましたけれども、飛行中に機体の冷却系統に関する警報装置が作動したために、安全に万全を期すため試験飛行を中断し、県営名古屋空港に着陸をいたしました。
 ロッキード・マーチン社による調査の結果、機体の冷却系統の部品の不良が確認されたため、同社は、部品を交換し、その後、地上試験において、機体が正常に機能することを確認したものと承知をいたしております。当該処置により安全性が確保されたことを受け、同年六月二十七日には、機体の点検及び整備を入念に行った上で試験飛行が実施され、無事に終了いたしております。
 防衛省としては、試験飛行に際しては安全性の確保が大前提と認識をしておりまして、米側に対し、安全面に最大限配慮をするとともに、住民の方々に与える影響を最小限にとどめるよう働きかけておるところでございます。
○本村委員 二〇一七年六月二十日、試験飛行でトラブルがあった、三菱重工小牧南工場での最終組立てF35一号機が墜落をしたわけでございます。試験飛行でもありましたけれども、三沢基地に配備されてからもあったということでございます。
 私は、昨年の予算委員会の分科会でも欠陥を指摘させていただきまして、危険性を指摘してまいりました。その後も、井上哲士参議院議員や、あるいは宮本徹参議院議員なども繰り返し質問をしているわけですけれども、こういう状況で、やはり青森の方や三沢市の方や、あるいは愛知県、岐阜県、ほかにも、初号機は岩国にも行っております。また、米軍機でいえば、沖縄の皆様の御不安も多いわけでございます。
 もう一つ、確認もさせていただきたいんですけれども、このFACO一号機が三沢基地に配備されるまで大分かかっているわけですけれども、この三菱重工で最終組立てをされた一号機は、県営名古屋空港を使って試験飛行をした後にアメリカに行っていたというふうに思いますけれども、アメリカのどこへ、何の目的で、いつからいつまで行っていたのか、具体的にどのようなことをやっていたのかということをお示しをいただきたいと思います。
○斉藤政府参考人 お答えいたします。
 国内FACO初号機は、平成二十九年十一月に県営名古屋空港から米国に輸送されまして、平成三十年二月にかけて、メリーランド州パタクセントリバー米海軍基地などにおきまして、国内最終組立て、検査での製造が米国での製造と同等の品質を確保できているかを確認するため、品質検査を実施しております。
 その後、当該機におきましては、アリゾナ州ルーク米空軍基地に輸送され、航空自衛隊の操縦者訓練に使用されております。そして、平成三十年五月、配備のため、米国から三沢に輸送されております。
○本村委員 三菱重工小牧南工場で最終組立てをされたF35の中で、アメリカに行ったのは初号機だけでしょうか。
○斉藤政府参考人 お答えいたします。
 FACOにより製造された機体につきまして、製造後の品質検査のため米国に輸送したものは初号機のみでございます。
○本村委員 FACO二号機以降はなぜアメリカに行かなかったんでしょうか。
○斉藤政府参考人 お答えいたします。
 国内FACO初号機は、国内FACOでの製造が米国での製造と同等の品質を確保できているかを確認するため、米国に輸送して品質検査を実施いたしております。これにより、国内FACOでの製造において十分な品質が確保されていることが確認されたため、国内FACO二号機以降につきましては、米国に輸送して品質検査を実施することは行っておりません。
○本村委員 この三菱重工小牧南工場で最終組立てをされた一号機は、アメリカでかなりの期間、品質の検査ですとか、やっていたわけでございます。アメリカで完成検査が終わった、あとは、初号機と一緒だから二号機以降は大丈夫だということでアメリカに行かなかったということで、そういう理解なんでしょうか。
○斉藤政府参考人 先ほど御答弁したとおり、先生御指摘のとおりでございます。
○本村委員 ですから、初号機が墜落をしたわけですけれども、初号機が大丈夫だから二号機以降も大丈夫だということでこれまでは来たわけでございます。
 実は、F35の、この三菱重工小牧南工場で最終組立てをされた四号機も、試験飛行のときに岐阜基地上空でトラブルを起こし、愛知県営名古屋空港に緊急着陸をしております。
 アメリカで完成検査をしたその三菱重工最終組立ての一号機だけではなく、二号機以降も当然ながら墜落の危険性があるという認識を私はするわけですけれども、そういう危険性があるんじゃないですか。
○原田副大臣 お答えをいたします。
 委員御指摘のように、国内FACO四号機につきましては、平成三十年四月十二日の試験飛行において、岐阜基地上空でキャノピーがロックされていない可能性を示す表示灯が表示をされたため、念のため試験飛行を中断をいたしまして、県営名古屋空港に着陸いたしました。
 着陸後、キャノピーはロックされておりまして、表示灯の誤作動であったことが確認をされたため、調整を行った上で、四月十三日に試験飛行が実施され、無事終了しております。
 また、これまで試験飛行を行った国内FACO機について、初号機及び四号機以外に緊急着陸を伴う事象は確認をされておりません。
 なお、今般の国内FACO初号機の事故について、航空幕僚監部に設置した航空事故調査委員会において事故原因等について調査を進めておるところでございます。
 事故調査は、先入観を排除して客観的に行われるべきものであり、初号機及び四号機の試験飛行で発生した事象との関係も含めて、今後の調査や原因究明に関するコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
○本村委員 当然、少なくとも、墜落事故、原因究明できるまでF35の飛行は中止するべきですし、当然、再発防止策を住民の皆さん……(発言する者あり)
○桝屋委員長代理 委員に申し上げます。
 静粛にお願いをいたします。
○本村委員 再発防止策についても、住民の皆さんが納得できなければ飛行を中止するべきだというふうに思いますし、当然、愛知県営名古屋空港あるいは岐阜基地を使っての試験飛行もやめるべきだというふうに思いますけれども、答弁をお願いしたいと思います。
○原田副大臣 今般の事故を受けまして、残る航空自衛隊のF35A十二機については、当面の間、飛行を見合わせることといたしております。また、国内最終組立て、検査、FACOにおいて実施している試験飛行についても、当面の間見合わせることといたしております。
 飛行再開の時期につきましては、現時点で確たることを申し上げることはできませんが、安全な飛行が確保できることが前提であるということを考えております。
    〔桝屋委員長代理退席、委員長着席〕
○本村委員 原因究明あるいは再発防止策ができるまでは少なくとも飛行中止ということを、強く求めておきたいというふうに思います。
 この問題は、住民の皆さんの命にかかわる問題なんです。県営名古屋空港では何度も何度も事故が起こり、人命も失われております。(発言する者あり)
○江田委員長 不適切な発言はやめてください。(発言する者あり)不適切な発言はやめてください。
○本村委員 地方自治にもかかわる問題でございます。
 F35は、もともとアメリカの政府機関から数多くの欠陥が指摘をされてまいりました。二〇一六年十二月、米国防総省の報告書によりますと、二百七十六の欠陥があると指摘をされております。二〇一八年六月五日公表の米国政府監査院報告書で、九百六十六件の未解決の欠陥が指摘をされております。二〇一八年九月二十八日、アメリカの海兵隊の保有するF35が墜落、大破をしております。こういうさまざまな問題を抱えているのがF35戦闘機でございます。
 さまざまな機関、アメリカの機関から指摘をされている結果について全てつまびらかにしていただきたいというふうに思いますし、今、指摘をした欠陥が日本政府、防衛省が把握をしている全てでしょうか。指摘をした欠陥以外のものは日本政府は把握をしていないんでしょうか。
○原田副大臣 今委員の御指摘のとおり、二〇一六年の米国防総省運用試験・評価局の年次報告において、F35A、B、Cの全ての型式全体で二百七十六件の未解決の課題があると指摘されました。また、二〇一八年の米国会計検査院の報告書においては、全体で九百六十六件の課題があると指摘をされたことは承知をいたしております。
 その具体的な内容について、防衛省として米国政府に確認を行っておりますが、F35の能力にかかわるものであり、米国政府との関係もあるため、お答えはできません。
 その他の課題について申し上げれば、米国防省は、昨年九月に米国で墜落したF35Bの事故原因の調査を踏まえ、一部のエンジンの燃料配管について指摘を行っており、航空自衛隊のF35Aについては既にその所要の点検を実施をしておるところでございます。
 現時点でこれらのほかに米国政府が公表している課題はないものと承知をいたしております。
○本村委員 そもそも、アメリカ政府機関から指摘をされている欠陥リスト、日本は、防衛省は入手をしているんでしょうか。(発言する者あり)
○江田委員長 不規則発言は慎まれてください。
○原田副大臣 今般の事故につきましては、航空幕僚監部に設置をした事故調査委員会において、事故原因等について調査を進めております。
 事故調査は先入観を排除して客観的に行われるべきものでございまして、御指摘の報告書との関係も含め、今後の調査や事故原因に関するコメントは控えさせていただきます。
○江田委員長 本村さんに申し上げます。
 総務委員会の一般質疑でありますが、総務委員会の議題の範囲内での質問に、できるだけ沿うようにお願い申し上げます。
○本村委員 地方自治体に大きくかかわる問題でございます。
 地方自治体の皆様が声を上げている問題でもございますので、質問させていただきますけれども、私が先ほど質問をいたしましたのは、米国の政府機関が指摘をしている欠陥のリストについて……(発言する者あり)
○江田委員長 不規則発言はやめてください。
○本村委員 リストについて入手をしているかという点でございます、全てのリストを。
○小波政府参考人 お答え申し上げます。
 防衛省として、委員御指摘のようなリストは保有しておりませんが、その内容については、先ほど副大臣からも御説明がございましたとおり、米国政府に確認を行っております。
 その結果といたしまして、我が国が導入いたしますF35Aの機体については、運用能力や飛行の安全性等に影響を及ぼすような課題はないこと、それ以外の比較的軽微なふぐあいについては、既に改善のための取組が開始されており、主にソフトウエアのアップデート等により、追加的な費用負担なく逐次改善されていくことを確認しているところでございます。
○本村委員 一つ一つ指摘をされた欠陥について、安全性の面でクリアされているのか、日本政府の目でしっかりとチェックできているのか、二百七十六の欠陥、九百六十六の欠陥、それぞれ一つ一つどうなっているのか、欠陥でなくなったと日本政府が把握しているところはこのうち幾つあるのか、お示しをいただきたいと思います。
○原田副大臣 繰り返しになりますけれども、防衛省として、指摘の内容については、米国政府に確認を行っております。
 その結果として、我が国が導入するF35Aの機体については、運用能力や飛行の安全性等に影響を及ぼすような課題はないことを確認をしております。
 いずれにしましても、今回の事故の調査に当たっては、必要に応じ、関係機関に問い合わせることも含め、適切に対応する考えでございます。
○本村委員 これだけ欠陥が指摘されているのに、日本政府の目で見て、これがちゃんとクリアされているかということをできていないわけでございます。私は、これは余りにも無責任過ぎるというふうに思います。
 航空自衛隊のパイロットの方は、結局実験台になっているのではないかというふうに思いますし、青森や愛知や岐阜や、あるいは山口や沖縄、こういった方々の、住民の皆さんの命を一体どう考えているのかというふうに言わざるを得ないというふうに思います。危険と隣り合わせで住民の皆さんは暮らしておりますし、自治体の皆様の御苦労も大変なものがあるということでございます。
 配備は中止をしてほしいという三沢基地の、青森の皆さんからのお声もございますし、飛行をやめるべきだ、試験飛行をやめるべきだというお声も出て、既にもう要請もされております。重く受けとめていただきたいというふうに思います。
 欠陥が多く指摘されている……
○江田委員長 本村さん、質問がこの総務委員会と全く関係のないことになってくれば、これは不適切でございますので、それをしっかりと考えて言ってください。
○本村委員 基地の交付金などもございますし……
○江田委員長 何が関係あるのかも言って、そして質問してください。
○本村委員 いえ、地方自治にかかわる、地方自治体にかかわる、地方自治体の住民の皆さんの命にかかわる問題でございます。
○江田委員長 委員会としては……
○本村委員 こういう問題を総務委員会でできないというふうにはしていただきたくないというふうに思います。
 やはり、この欠陥を指摘され……
○江田委員長 公平公正な運営をしていく私の立場として、注意をいたします。
 この総務委員会に関係のある質問にできるだけ沿ってください。よろしくお願いします。
○本村委員 はい。
 住民の皆さん、自治体の皆さんのお声をしっかりと受けとめなければいけないということでやらせていただいております。
 欠陥が多く指摘されている戦闘機F35の問題は、パイロットの命、そして周辺住民の皆さんの命がかかった問題でございます。
 このFACO一号機は、一機百四十億円と防衛省の資料に取得費としてございましたけれども、それが一瞬にして墜落をしてしまったということでございます。巨額のお金をかけて購入し、これからも数多く爆買いをする、百四十七機体制にするんだと。
 F35戦闘機のこういう大量購入については、白紙に戻してやめるべきだと考えますけれども、副大臣、お願いしたいと思います。
○原田副大臣 お答えをいたします。
 今般の事故につきましては、先ほども御答弁申し上げたように、航空幕僚監部に設置した航空事故調査委員会において、事故原因等について調査を進めることといたしております。今後のことについてコメントするには時期尚早であると考えております。
 いずれにしましても、現時点において、これまでの方針を変更するに足る具体的な情報がありません。昨年末に決定したF35A追加取得の方針を変更する考えはございません。
○本村委員 ぜひ白紙に戻し、やめるべきだというふうに思います。
 次に、統計の問題についてお伺いをしたいというふうに思いますけれども、統計委員会の議事録の開示についてでございます。
 先回、二月十九日も指摘をさせていただいたんですけれども、その後も、議事録は、昨年十月二十五日分から八回分、議事概要は、一月七日、五回分出ておりません。また、点検検証部会も、議事録二回分出ておりません。体制を強化してやるようにということで総務大臣にも、改善するという答弁がございました。
 二月十九日の委員会以後、議事録の速やかな公開に向け、総務省は具体的に何をしてきたのか、体制の強化などあったのか、また、一月十七日以降の議事録はいつまでに公開するのかという点、お示しをいただきたいと思います。
 これは大臣にお願いをしたいと、大臣に通告しております。
○石田国務大臣 統計委員会の議事録のホームページ掲載がおくれていることは、おわびを申し上げたいと思います。
 御指摘をいただいて以降、議事録、議事録概要の作成につきましては、事務局内の一部の職員で対応しておりましたけれども、委員の指摘を踏まえまして、二名から六名体制ということで今担当させているところでございまして、二月十九日以降に公開されたものとしては、百二十五回の議事録、百二十六回の議事録、さらに、点検検証部会の二月、三月、第一回、第二回の議事概要について公開させていただいたところでございまして、引き続き、速やかに議事録、議事概要の作業を進めるよう指示しているところでございます。
○本村委員 終わります。ありがとうございました。

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