もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
国会質問

質問日:2020年 2月 8日 第201国会 本会議

2020年度地方税・地方交付税法等改定案 本会議・反対討論

しんぶん赤旗 2020年2月29日

予算関連法案が衆院通過/所得・地方税/共産・野党会派は反対  

2020年度予算案に関連する所得税法等と地方税・地方交付税法等の改定案が28日、衆院本会議で、自民党、公明党、日本維新の会の賛成多数で可決されました。日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派は両案に反対しました。
 所得税法等改定案の反対討論に立った清水忠史議員は、20年度予算案で消費税が一番多い税収項目となる一方、法人税収は消費税の半分程度だと指摘。「財務省自身の資料で、資本金が多い企業ほど優遇税制の適用割合が大きくなることが判明した。本法案は、そうした大企業への更なる優遇措置だ」と批判し、「低迷する日本経済と国民生活を立て直すため、ただちに消費税5%への減税を決断するべきだ」と求めました。
 未婚のひとり親への寡婦控除の適用については、前進だと評価したうえで、「国会で最初にわが党が要望してから39年、余りに遅かった。男性や非婚女性に適用されない場合が残存する。全面的な解決が求められる」と指摘しました。
 地方税・地方交付税法等改定案については、本村伸子議員が反対討論し、地方交付税算定で「行革努力分」の指標を立て、人件費や一般会計繰越金などを削減すれば有利にする措置は、「国民健康保険料(税)の更なる引き上げ、公立病院の経営悪化を招く」と指摘。本来は地方税の法人事業税から一定額を国税として取り上げるのは「地方税拡充による地方自治の前進に逆行する」と批判しました。
 本村氏は、企業版ふるさと納税の拡充・延長は、企業と自治体のゆ着や自治体間の税収の奪い合いを助長すると批判。「地方交付税の法定率を抜本的に引き上げ、地方財源確保への責任を果たすべきだ」と強調しました。


しんぶん赤旗 2020年3月1日

地方税法改定案に対する本村議員の反対討論/衆院本会議  

日本共産党の本村伸子議員が28日の衆院本会議で行った地方税法改定案などへの反対討論の要旨は次の通りです。

 安倍総理は全小中学校、高校、特別支援学校に新型コロナウイルス感染対策として3月2日から春休みまでの臨時休校を要請しました。25日の政府の基本方針で「都道府県の判断」としたのを急きょ変更したもので、あまりにも唐突で、到底、専門的、組織的検討を経たとは言えず、自治体と教育現場は大混乱し、国民の不安の声が巻き起こっています。
 子どもを抱える親は仕事をどうすればいいか、看護師が休めば病院運営に支障が出るなど悲鳴が上がり、保育士、介護士、社会福祉士が休めば現場が混乱することは自明です。首長から「社会が崩壊しかねない」との声も上がり、年度末で多忙な現場は朝から検討が求められ、進学、進級への対応も問題です。全国一律休校は撤回し自治体の判断に任せるべきです。
 感染拡大防止の最大の鍵の一つは地域医療体制の強化です。安倍内閣が迫る公立・公的病院を名指ししての統廃合やベッド削減には「地域の実情を全く見ていない」との批判が上がり、新型コロナウイルス感染拡大防止にも全く逆行します。
 安倍内閣は消費税増税、社会保障連続改悪の一方、自治体リストラ推進と地方財源抑制、地方交付税や地方税の性格をゆがめる改悪を繰り返してきました。本案も自治体リストラを進めるものです。
 「まち・ひと・しごと創生事業費」の算定で「行革努力分」の指標を立て、人件費、一般会計繰出金などを削減すれば、地方交付税算定を有利にするとしています。一般会計の繰出金の削減は高すぎる国民健康保険料・税の一層の引き上げで貧困を広げ、公立病院の経営悪化を招き、安心して暮らせる地域の土台を崩壊させます。
 「地域社会再生事業費」の財源を地方税である法人事業税から取り上げ、特別法人事業税に充てるのは地方税の拡充による地方自治の前進に逆行します。
 企業版ふるさと納税には企業と地方自治体の癒着を防ぐ仕組みもなく、破格の控除で寄付を募る制度の拡充は自治体間の税収の奪い合いを助長し、地方税の原則をゆがめます。
 地方の財源不足を国と地方で折半するルールの継続は国の責任を投げ捨てるものです。地方交付税の法定率を抜本的に引き上げ、地方財源確保で国の責任を果たすべきです。

議事録

201-衆-本会議-8号 2020年2月28日

○本村伸子君 私は、日本共産党を代表し、地方税法、地方交付税法等の改定案に対して、反対の討論を行います。(拍手)
 安倍総理は、昨日、全小中学校、高校、特別支援学校に、新型コロナウイルス感染対策として、三月二日から春休みに入るまで臨時休校とすることを要請しました。二十五日の政府の基本方針でも都道府県の判断としていたものを、急遽変更したのです。
 余りにも唐突であり、到底、専門的、組織的な検討を経たものとは言えないものであり、自治体と教育現場は大混乱となり、国民、住民からは不安の声が巻き起こっています。
 子供を抱える親は仕事をどうすればいいのか、子供を抱える看護師さんが休めば病院の運営に支障が出るなど、悲鳴が各地から上がっています。保育士、介護士、社会福祉士が休めば現場が混乱することは自明です。首長から、社会が崩壊しかねませんとの声も上がっています。
 年度末で多忙な教育現場は、朝から対応の検討が求められ、進学、進級の節目にどう対応するのかも問題となっています。
 全国一律の休校要請は撤回し、それぞれの自治体の判断に任せるべきです。
 また、感染拡大防止の最大の鍵の一つは、地域の医療体制の強化です。
 重大なことは、安倍内閣が、公立・公的病院を名指しして、統廃合やベッド削減を迫り続けていることです。地域の実情を全く見ていないなど、大きな批判が上がっています。新型コロナウイルス感染の拡大の防止の観点からも全く逆行することを厳しく指摘をいたします。
 安倍内閣は、消費税を増税し、社会保障を連続改悪する一方で、自治体リストラの推進と地方財源の抑制を続け、さらに、地方交付税や地方税の性格をゆがめる改悪を繰り返してきました。本改定案も、こうした自治体リストラを進めるものとなっています。
 まず、地方交付税による自治体リストラの推進です。
 まち・ひと・しごと創生事業費の算定において、行革努力分の指標を立てて、人件費、一般会計繰り出し金などを削減すれば、地方交付税算定を有利にすることとしています。一般会計の繰り出し金の削減は、高過ぎる国民健康保険料、税の一層の引上げで、ますます貧困を広げ、公立病院の経営悪化を招き、安心して暮らせる地域の土台を崩壊させるものです。
 次に、地域社会再生事業費の財源を、本来地方税である法人事業税から取り上げて特別法人事業税に充てますが、地方税の拡充による地方自治の前進という点で逆行しています。
 また、企業版ふるさと納税の拡充及び延長の問題です。企業と地方自治体の癒着を防ぐ仕組みもないまま、破格の控除で寄附を募る制度の拡充は、自治体間の税収の奪い合いを助長し、地方税の原則をゆがめるものです。
 さらに、森林環境譲与税は、災害対応を強調していますが、その譲与基準は、森林整備の必要性に対応したものではありません。重要な課題である森林整備の財源は、逆進性の高い森林環境税ではなく、国の一般会計での森林予算の増額や地方交付税によって保障するべきです。
 最後に、地方財源不足を国と地方で折半するルールの継続は、財源不足に対する国の責任を投げ捨てるものです。地方交付税の法定率を抜本的に引き上げ、財源確保に対する国の責任を果たすべきです。
 以上を申し述べ、反対討論といたします。(拍手)

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