もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

満身の怒りをもって抗議します!衆院厚労委で労働法制大改悪法案を強行採決!厚労大臣の不信任決議への賛成討論を行いました!!!

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満身の怒りをもって抗議します!!!!!
衆議院厚生労働委員会で、労働法制大改悪法案の強行採決
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 5月25日、衆議院厚生労働委員会で、労働法制大改悪法案(「働き方改革」一括法案)の強行採決が行われました。

午前中は、高橋千鶴子衆議院議員が満身の怒りをもって、質問に立ち、私も応援傍聴にいきました。

画像に含まれている可能性があるもの:4人

 

 今朝の理事会で、またもやデータの間違いが発覚したと資料を出し、そのうえに強行採決。
 安倍政権、自民党、公明党は、どれだけ議論をして真実を明らかにすることが命の議会制民主主義を壊せばいいのでしょうか。
 マスコミなどでいずれ首相と言われている小泉進次郎衆議院議員も委員として賛成で起立をしていました。
 働く人の命を蔑ろにする議員を絶対にゆるすことはできません。

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加藤勝信厚生労働大臣への不信任決議案にたいする賛成討論
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衆議院本会議で、加藤勝信厚生労働大臣への不信任決議案にたいする賛成討論を行いました。

以下、その内容を掲載します。ご高覧いただければ幸いです。

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私は、日本共産党を代表して、加藤勝信厚生労働大臣への不信任決議案に対する
賛成の討論を行います。

画像に含まれている可能性があるもの:もとむら 伸子さん

 第1に、加藤大臣が、労働行政の信頼を失墜させ、ねつ造されたデータを前提とした、「働き方改革」一括法案を推し進めているからです。
 
そもそも、「裁量労働制で働く方の労働時間は、一般労働者よりも短い」という総理答弁の虚偽が明らかになりました。さらに、野村不動産への特別指導を引き合いに、裁量労働制の違法適用を「しっかり指導している」と強調する一方で、同社社員が過労自死していた事実を隠していました。

 そのうえ、法案の出発点とされた労働時間のデータの偽造が次々に発覚しました。2割もの異常値を含み、数値が激変した資料が労働政策審議会などに提出され、議論の前提とされていました。
これは、単なる間違いですまされる話ではありません。
「働き方改革」法案は、きっぱりと撤回し、労働政策審議会に差し戻すべきです。

第2に、「働き方改革」法案は、残業代ゼロ制度を導入し、過労死ラインの残業を合法化し、労働時間規制を適用しない労働者をつくりだす、極めて重大な労働法制の大改悪です。

高度プロフェッショナル制度は、労働基準法ができてからはじめて労働時間規制を適用しない労働者をつくりだすものです。業務量の裁量も、業務遂行の裁量も定めておらず、年104日さえ休めば、24時間労働を48日間連続させても違法になりません。対象者が長時間労働に追い込まれることは明らかです。
 加藤大臣が、労働時間規制を撤廃する制度の必要性について、労働者のニーズの根拠に示したのは、わずか12人のヒアリングだけで、そのどれもが労働時間規制を撤廃する必然性のないものばかりです。唯一具体的に答弁したのは、深夜・残業手当の支払いを逃れたい、という使用者の代弁だけではありませんか。
立法事実すらまともに示さず、労働基準法のもっとも中心である労働時間規制を取り払うことなど、到底許されません。

全国過労死を考える家族の会のご遺族の悲痛な叫びに背をむけ、長年の働く人のたたかいを冒涜する「異次元の危険性」をもった労働法制の大改悪を推進する加藤大臣を絶対に許すことはできません。残業時間の上限規制では、労働基準法に、「月100時間未満、2~6か月平均80時間」と過労死ラインまでの残業を容認する規定を書き込み、その上限規制すら除外、猶予する業務を設けています。
「人が死ぬかもしれない基準を法制化することは許されない」。
多くの労働者の声を深刻に受け止めるべきです。

第3に、加藤大臣は、厚生労働大臣でありながら、憲法25条の生存権を保障する国の責任を蔑ろにしているからです。
生活保護基準は、この間の連続引き下げに続き、今年10月から3段階で最大5%引き下げられ、さらに約7割の生活保護利用者が引き下げられます。
ところが、加藤大臣は、貧困ラインが連続して下がっているとき、低所得層と比べて引き下げた基準を「最低限度の生活」は維持できていると、恥ずかしげもなく言ってのけました。

 働く人々の命や人々のくらしを蔑ろにする加藤大臣に厚生労働省のトップを任せることはできません。
以上、加藤厚生労働大臣の不信任決議案に賛成の討論といたします。

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