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レポート

【12・05・16】食品に含まれる放射性物質の検査を行っている東海コープ商品安全検査センター訪問

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 5月16日、食品に含まれる放射性物質の検査を行っている東海コープ商品安全検査センターに伺いました。

 同センターは、守山区のくれまつ順子前名古屋市議の元の職場で、くれまつ順子さんがセットしてくださいました。  

 くれまつ順子さんとともに名古屋市議団から岡田ゆき子名古屋市議、さはしあこ名古屋市議、山口きよあき名古屋市議、事務局の尾関さん、記者の村上さんが参加。

 検査センター長の野村康雄さんから説明をしていただき、ゲルマニウム半導体検出器、ベクレルモニターなどみさせていただきました。

 
 ゲルマニウム半導体検出器は、ガンマ線をだす放射性物質の種類毎の濃度(Bq/Kg)がわかるものです。1台1500万円~2000万円。同検査センターのゲルマニウム半導体検出器は、液体チッソで冷やすものではなく、管理がしやすいようにクーラーのようなもので冷やすタイプでした。このクーラーだけで280万円だったそうです。

 
 ベクレルモニター(Becauerel Monitor LB200)は、ゲルマニウム半導体検出器ではたくさん検査できないので、補強するために導入したそうです。1機約100万円。カリウム40も含め放射線量がわかるものですが、0ベクレルしか出たことがないそうです。持ち運びもできるので、飼料や耕作地の土壌などを測ることに使いたいとおっしゃってみえました。

  2011年9月よりゲルマニウム半導体検出器による放射性物質検査を開始し(くれまつ順子さんがいたときから別の機器で放射性物質は調べていました)、食品は1日5件の検査を2012年3月度までで432件行ったそうです。そのうち生シイタケ(9月30日静岡産)でセシウム29Bq/Kg、茶葉セシウム130Bq/Kg(9月21日愛知県産)以外の430件は検出限界未満だったそうです。 (※検出限界は、ヨウ素、セシウムともに20Bq/Kg。1月からは牛乳、飲料水は1Bq/Kg)

 生協の場合は、産直という考え方から、東北や関東の食材が並ぶことはなかなかないとのことでした。

また、日本生協連全体で、食事摂取量調査にともなう食事サンプル検査を行い、同検査センターも協力されました。

  全国、とくに福島県を中心とした北関東を中心とした組合員の方々の2日6食分+間食の精密検査です。全237件のうち、東海コープ検査センターで48件の検査を実施したそうです。東海3生協からは10名(あいち5、ぎふ2、みえ3)に協力してもらったとのこと。

  夜間14時間、ゲルマニウム半導体検出器に入れて計測。
 検出限界は、1Bq/Kg。

 セシウムが1Bq/Kg以上検出されたのは、237サンプルのうち11サンプルで、福島県10サンプル(最高で11.71Bq/Kg)、宮城県1サンプル(最高で1Bq/Kg)だったそうです。この値は、1年間同じ食事を食べ続けたと仮定すると食事からの内部被ばく線量は、0.019msv~0.136msv。

 
 流通後の食品について、 最初に簡易検査をして、心配なものは精密検査という流れですが、セシウムの値が少なくなってきているので簡易検査で判断することが難しいとのことでした。

 より精密なゲルマニウム半導体検出器で監視していくということに力点をおくということ。

  大豆や小麦は、収穫から3年後のものが市場に出回るので、そうした視点から見ていくことも大事だとおっしゃられました。

 食の安全の問題は、とりわけ小さな子どもさんとともに過ごす親御さんや保育関係者の皆さんなどが心配されています。

 しっかりとチェックできるように私たちも一層がんばりたいと思います。

  東海コープ商品安全検査センターの皆様、お忙しいところ、本当にありがとうございました。

 

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