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レポート

【11・11・17】映画「チェルノブイリハート」

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 11月17日、名演小劇場の上映が11月18日で終わってしまうということで映画「チェルノブイリハート」を観ました。

 チェルノブイリ事故後の悲しい現実が描かれた映画です。

 国土の99%が汚染されたベラルーシでは、乳幼児の死亡率が、他のヨーロッパ諸国に比べて3倍も高く、肢体不自由で生まれてくる子どもさんは、事故前と比べて25倍。

 ベラルーシのゴメリ市内産院で、健常児が生まれてくるのは、15~20%と医師がこたえています。

 チェルノブイリに隣接するベラルーシのゴメリ州では、甲状腺がん発生率は、チェルノブイリ事故後、1万倍増えたとのことです。

 チェルノブイリから200キロ圏内のある高校では、ベラルーシ放射線研究所の2人の研究者が、高校生たちの体内のセシウム137のレベルを計測。

 検査を受けた106人のなかで45人が、子どもさんにとって危険とされる70ベクレル/kg以上の数値。

 水頭症の子どもたち。脳の髄液を抜く手術を受ける治療の方法があるそうですが、予算がなくて手術が受けられない・・・。

 医療体制・予算の不足、高い医療費、低い賃金も事態をより深刻化させています。

 1986年4月26日にチェルノブイリ事故はおき、取材は2002年。

 長期にわたって、あまりにも膨大の数の子どもたちが犠牲になっています。

※映画の内容は、同名の本『チェルノブイリハート』(合同出版 2011年9月30日発行)にも完全版で載っています。

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