もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

8月8日、「日本赤十字社 長崎原爆病院」に伺いました。

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8月8日、「日本赤十字社 長崎原爆病院」に伺いました。

 田村たかあき衆議院議員、まじま省三前衆議院議員、山添拓参議院議員、堀江ひとみ長崎県議と一緒に伺いました。

 2018年度の外来で新患の患者さんの数は、1万8094人で、その内、被爆者の方が1980人、被爆二世の方が2945人だったそうです。

2018年度、外来の再来では、10万1408人で、その内、被爆者の方が2万1832人、被爆二世が1万9159人だったそうです。

外来では、被爆者2割、被爆二世2割、一般の患者さんが約6割とのことでした。

2018年度の新入院の患者さんの数は、7657人で、その内、被爆者は1563人。

2018年度の延べ入院患者数は、9万8420人で、被爆者の方は2万3433人、被爆2世の方は1万4615人で、入院患者さんの4分の1が被爆者の方。

入院被爆者の方々の疾患は、悪性新生物が一番多くなっています。
とりわけ造血器悪性腫瘍(悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、ATL、多発性骨髄腫、白血病)が一番多く、全国的には、肺ガン、大腸ガンが多いのですが、被爆者の方は、血液系のガンが多く、しかも、複数のガンを発症する傾向もあるそうです。

お見舞いをさせていただいた患者さんは、爆心地から2.5キロのところで3歳のときに被爆されたそうです。いくつものガンがあちこちに出てきて・・・とおっしゃっていました。原爆の理不尽さに憤りでいっぱいです。

多くの人々の命を瞬時に奪うだけではなく、長きにわたって被爆者の方々を苦しめ続ける核兵器の非人道性を、世界にもっともっと発信していかなければなりません!!!!!国をあげて必死に訴えていかなければなりません!!!!!

長崎原爆病院では、建て替え事業が行われており、来年2020年3月には二期工事も終わり、グランドオープンになります。

病床は、以前の350床から1割削減で297床とのことでした。
緩和ケア病棟もつくられるそうです。

旧病院の解体とともに、被爆者の方々の膨大なカルテの行き場が心配されましたが、厚生労働省が年1000万円の予算をつけて、何とか電子化して残すことができるようになりました。

カルテを電子化して残すと同時に、そのデータを分析して、被爆の実相を明らかにする研究も行われています。

被爆者の方々が生きているうちに、多くの事実を明らかにしたいとの思いも聞かせていただきました。

長崎原爆病院は、開設から61年間の全ての診察録と病理組織標本・病理記録を保管しています。この被爆者臨床ビックデータは、世界唯一の遺産です。

この事業は、国際的にも非常に重要なものです。
にもかかわらず、国の予算が年1000万円というのは、あまりにも少なすぎます。
すべてのカルテをスキャンして電子化するのに、10年もかかるそうです。
スキャナも酷使して、修理しながらやっていると、時間がいっそうかかってしまいます。

2018年2月からスキャンが始まり、現在は、約1割のカルテのスキャン・電子化が終わったとのこと。

できている部分だけでもということで、分析、研究がすでに行われています。

例えば、直接被爆者の前立線ガンについては、0歳~9歳のときに爆心地から2.5キロ未満のところで被爆した被爆者の方は、猛烈に前立腺ガンが増えるという傾向がみられるとお話くださいました。

電子化の数を増やせば、もっと様々なことがわかってきます。

国の予算が年間1000万円の予算ですので、分析する方やスキャンをする方の賃金も非常に低いものとなっています。

年間の賃金について、報告書をみると、
◆研究従事職員の賃金(2名分)
職員1 300万982円
職員2 57万8829円

◆スキャン作業員の賃金 1日4人
職員3 114万6339円
職員4 39万6900円
職員5 104万8089円
職員6 99万9800円

これが、世界的にも意義ある事業の現場で働く人の賃金です。

カルテの電子化、被爆の実相を明らかにする分析、研究の現場で働く人の賃金がこんなに低いなんて、どれだけお粗末な国なのでしょう。

F35ステルス戦闘機を買うよりも、世界的にも平和に貢献する事業だと思います。

4月9日に墜落した三菱重工小牧南工場で最終組み立てをしたF35ステルス戦闘機は、防衛省の資料をみると1機140億円でした。
その100分の1を使えば、カルテのスキャン・電子化は1~2年でできてしまうものなのに・・・。

予算を増やして、スピードアップできるようにしてほしいということは、病院長もおっしゃっていました。

被爆者の皆様が生きているうちに早急に電子化を終え、分析にもっともっと力を注ぎ、被爆の実相を国をあげて早急に明らかにするべきです。

その新たに明らかになったことも含め、核兵器がいかに非人道的なものかを世界に必死に訴えて、核兵器廃絶に生かすべきです。
また、被爆者援護にも生かすべきです。

被爆の実相を明らかにすることも本気になって取り組まない政治を変えたいと強くおもった訪問でした。

大変お忙しい中、本当にありがとうございました<(_ _)><(_ _)><(_ _)>

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