もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

日韓・韓日議員連盟の経済科学委員会に参加しました!!!

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 テーマは、日中韓FTA(自由貿易協定)やTPP(環太平洋パートナーシップ連携協定)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP アールセップ)など自由貿易協定についてでした。

 私は、TPPなど多国籍大企業本位の自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)は、人権問題を担当する国連の特別報告者や専門家が、貧困問題を激化させるなど人権への否定的影響を警告していることをまず指摘しました。


 そして、日本の食料自給率が、カロリーベース(熱量換算)で38%にとどまっており、食料自給率を上げることは、安全保障上も重要な課題になっていること、TPP11は年末に発効することになっていますが、日本の場合、関税撤廃の割合が過去最高の95%に達したとされ、国会決議で手を着けないよう求めた米、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖の農産物重要5品目でさえ、関税削減や特別輸入枠新設などを含め、「無傷」の品目が皆無となったことを報告。
 TPPはじめ自由貿易協定などは、結局、他国の多国籍大企業に対して国内の市場を明け渡し、農業、地場産業、地域経済に打撃を与えるだけでなく、多国籍化した大企業の海外展開を後押しして、自国の空洞化を助長する結果を招くと述べました。

 韓国の議員の皆様に米韓FTAの問題点や産業の空洞化問題について質問しました。

 韓国側の自由韓国党の経済学者でもある議員から、貧困、産業空洞化(韓国GMなどの撤退の話があるそうです)など自由貿易協定のマイナス面を最小化するために知恵を出し合おうとの話もありました。

 文書に経済主権、食料主権を尊重するなどを入れることや上記の理由から“自由貿易協定を前向きに検討”との記述の修正、せめて“前向き”の削除を求めましたが、届きませんでした。日本側無所属の議員から、農業に配慮することを書き込む提案もありましたが、これも届きませんでした。

いろいろ残念でしたが、韓国の議員の皆様と意見交換できたことは有意義でした。

どうもありがとうございました<(_ _)><(_ _)><(_ _)>

☆1枚目の写真のポーズは、指でハート型をつくっています。韓国の議員さんに「このハートの意味は何ですか?」と質問しましたら、「ハートはハートです(*^^*)」とのお返事が(笑)

 

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