もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

5月10日、衆議院総務委員会で2つのテーマで質問/財務省セクハラ事件/航空自衛隊「日報」問題

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5月10日、衆議院総務委員会で2つのテーマで質問に立ちました。
◆財務省事務次官セクハラ事件・麻生大臣の被害者を追い詰める暴言の数々
◆航空自衛隊「日報」問題

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総務大臣、麻生財務大臣の発言
「決して適切でない」と明言
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福田淳一前財務事務次官のセクハラ事件、麻生太郎財務大臣の被害者を追い詰める暴言の数々について5月10日、衆議院総務委員会で質問しました。

麻生太郎財務大臣が「セクハラ罪はない」などと発言したことについて、野田聖子総務大臣は、「例えば小学校でいじめがあって、その際に、『いじめ罪』がない、あるという議論にはならない。決して適切な表現ではないことは明らかだ」と述べました。

 さらに、麻生大臣の一連の発言を批判し、「こういうトップの認識を正さなければ被害を受けた方も声をあげても攻撃されるのだと諦めてしまう」と指摘。
野田総務大臣は、麻生財務大臣の「男の番(記者)にかえればいい」との発言についても「男の人にかえれば解決するというのは、国際社会においては性差別と捉えられて厳しく追及される」と応じました。

 本来セクハラを防止すべき立場にある麻生氏の一連の発言は、セクハラをなくすことを困難にするものであり、麻生大臣は、財務大臣、副総理の職にふさわしくないと批判しました。

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航空自衛隊「日報」問題
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 質問では、昨年2月23日衆議院予算委員会分科会で「(2016年)7月11日に出発した小牧基地C130輸送機3機の現地に派遣された隊員の方が書かれたレポート、あるいは、その報告を毎日聞き取った報告、これは日々報告という名前になるかわかりませんけれども、その第一次資料を提出していただきたい」と求めた問題を改めて質問しました。

南スーダン国連平和維持活動(PKO)や南スーダン邦人等輸送の任務に参加した航空自衛隊のC130輸送機(愛知県・小牧基地所属)の運航状況などの報告を現地から電話等で受けた担当者の記録や、担当者が上官、政務三役に報告した際の記録の提出を求めました。

 陸上自衛隊の部隊が変わるたびに武器や弾薬を含め輸送をしていた南スーダンPKOのC130輸送機の活動は、毎日、電話等で報告を受けていたそうです。

 また、「大規模な戦闘」があったときに邦人等輸送の任務を行ったC130輸送機の活動も、毎日、電話等で報告を受けていたそうです。

 電話等で報告をうけた府中の航空支援集団は記録をとっていなかったのか?上官や政務官、副大臣、大臣に報告していなかったのか?との質問に、

山本ともひろ防衛副大臣は、「これまでの探索作業の結果、現時点で、当該航空輸送における日報を含めた定時報告の存在は確認されておりません。当時、上級部隊への報告をどのような手段により実施したかについて、網羅的にお答えすることは困難であります。」

この答弁にたいし、私は、「南スーダンPKOというのは、昨年5月に撤退した問題です。そして、邦人等輸送の任務は2016年の話ですから、結構最近の話。電話で聞いたものを、誰か御担当の方、今でもいらっしゃると思うんですよ、その方に聞いていただければわかると思うんですけれども、そういうことも調べていないんですか」と再質問。

 

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 この日の防衛副大臣の答弁は、聞いたことに端的に答えることはなく、南スーダンPKOや邦人等輸送の任務への派遣の経過説明などを長々話し、質問時間がどんどん圧迫されていく状況でした。答弁にたった防衛省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官小波功氏は、
「ただいま、本村委員から御質問ございました点でございます。
 当然のことながら、電話等を受けまして、それらは適時適切に上級部隊に報告するとともに、政務三役等にも適時適切な形で報告は上がっております。それらの物事につきまして、もし先生の方で提出等の御依頼等があるようでございましたら、この点につきましては私ども検討させていただいて、補助させていただきたいと考えておりますが、先ほど来副大臣からるる申し上げておりますのは、あくまでも、南スーダンの日報に類するような、日々報告に当たるようなものは今までのところ発見できていないという趣旨でございまして、それ以外のものが御用命ということであれば、提出について検討させていただきたいと思います。」と答弁しました。

 他の党の先輩議員の方々からも「質問されていることに答えて」「質問の意味を理解しているのか」などの抗議の声があがるほどでした。

 理事の抗議で、総務委員長も「山本副大臣、簡潔に答弁をお願いします」と注意。

 こうした答弁においても防衛省は大事な情報を隠そう、隠そうとするのだということがよくわかりました。

 引き続き、真実を明らかにするために、9条からかい離していく自衛隊の状態をただすために全力を尽くします

 
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