もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

「ハートフルステーション・あいち」「性暴力救援センター日赤なごや なごみ」を訪問、愛知県・県警から聞き取りを行いました!!

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  12月21日、22日、愛知県内の2ヵ所の性暴力被害者救援ワンストップセンターである「ハートフルステーション・あいち」、「性暴力救援センター日赤なごや なごみ」を訪問し、愛知県庁で愛知県と愛知県警からの聞き取りを行いました。

島津ゆきひろ前衆議院議員、すやま初美参議院愛知選挙区予定候補、西山あさみ名古屋市議、ひこさか和子一宮市議、高橋真生子さんと。

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ハートフルステーション・あいち
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 21日には、愛知県内で一番最初にできたワンストップセンターである「ハートフルステーション・あいち」に伺いました。

「ハートフルステーション・あいち」は、一宮市内の病院(大雄会第一病院)内に設けられ、常駐する支援員による被害相談や情報提供、拠点病院での婦人科医師による診察・緊急避妊・性感染症等検査、警察官による被害受理・証拠採取、臨床心理士によるカウンセリングなど、性暴力被害者のための支援を行っています。

大雄会の皆様が手をあげてくださったことから始まりました。こうした医療機関のご努力にも心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。

月曜日から土曜日(祝日を除く)の9時~20時、窓口が開かれています。支援員の方々と警察官がいます。

「ハートフルステーション・あいち」は全国の性暴力ワンストップ支援センターのなかで唯一、警察主導型です。

警察に届けたくないという方、迷っている方にはハードルがあるようです。

電話相談は、2016年 164件
2017年1~11月 146件

来所は、2016年 13件
2017年1~11月 18件

一宮市や江南市など周辺自治体の被害者の方々がおおいそうです。「なごみ」が名古屋市内にできましたが、数は減っていないとのこと。

 支援員の方々の被害を受けた方々に寄り添った相談の様子から警察官の方々が学んでいるとのお話も聞くことができました。

その支援員は4人の皆様が相談にのってくださっていますが、有償ボランティアで、4人で年間340万円の愛知県警からの委託費でやっていただいているそうです。大雄会第一病院には年間70万円の賃料のみ・・・。

 24時間365日のワンストップ支援センターを広げていくためにも国の財政的支援はじめ責任が問われていると痛感します。お忙しい中、本当にありがとうございましたm(__)mm(__)mm(__)m

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性暴力救援センター日赤なごや なごみ
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 22日、愛知県内で2カ所目、2016年1月に開設した病院拠点型の「性暴力救援センター日赤なごや なごみ」に伺いました。

片岡笑美子センター長からお話をうかがい、院内を案内いただきました。石川清院長もご挨拶に来てくださいました。

「なごみ」では、アドボケーター(自分の意見や権利を上手く伝えることのできない患者さんの代わりに、意見や権利を主張する代弁者のこと)や専門の看護師が24時間体制で支援しています。

 「なごみ」開設からの1年11カ月で1848件の電話相談が寄せられ、156人が面談に訪れています。主に名古屋市内の方々が多いと思いました。しかし、県外の方々も受け入れておられます。

 「ハートフルステーション・あいち」は一宮・尾北地域の方々が多く、「なごみ」は名古屋市内の方々が多いということは、その他の地域の被害者はいったいどこに行っているのか・・・やはり身近なところに性暴力被害者ワンストップ支援センターがあることが必要だと痛感しました。三河地区などはまったく空白です。愛知県内の実態をみても、国連が女性20万人1ヵ所と言っていることも大きくうなずけます。

 片岡センター長から、 開設による成果として、緊急避妊や証拠採取のために重要となる被害者への急性期の対応が可能になったことや、性暴力被害の潜在化の防止などを挙げておられました。

緊急避妊のためには、72時間以内に薬を飲まなければなりません。そのことの徹底もあらためて必要と痛感しました。

義務教育段階での徹底が必要なのに、それがなかなか難しく、私学の学校でお話にいったりしているそうです。

 課題としては人材育成、運営資金、被害者支援のための経済的支援や他機関との連携などを挙げ「被害を受けた方が経済的理由で支援を受けられないことがないようにしてほしい」と求めました。

 被害をうける方々は、若年者が多く、交通費もなく、お金がない子どもたちもいます。被害後にすぐに駆け込むことができる体制・支援は急務です。

 県警から証拠採取キットを預かり、特別の冷凍庫で保存し、24時間以内に警察が取りに来て、警察で保存されるそうです。特別な冷凍庫は、日赤病院が自前で購入されたそうです。「なごみ」開設にあたってのハード面の支援は何もないそうです。

 アドボケーターは、18名みえて、最低賃金しか支払えない現状があるそうです。看護職員の方々は、他の業務もやられています。

 「なごみ」開設のために特別に人を配置していますが、それも全部病院の持ち出しとのことです。特別な診療報酬もありません。運営費やハード面で行政からの支援はなく、病院側の持ち出しです。レイプドラッグなどの証拠採取も尿は県警からの公費が出ますが、血液は公費はでないそうです。

これでは、全国に広げようと思ってもかなりのハードルになってしまいます。国ももっと財政的な責任をもつべきと痛感しました。

 名古屋市地下鉄の女性専用車両の一部に「なごみ」の宣伝が出されているそうですが、まだまだ知られていない現実もあり、片岡センター長は、もっと「なごみ」を広報してほしいと語っておられました。

 センター長の片岡笑美子さんの熱意も「なごみ」開設の大きな力になっていると痛感しました。そうした核となる人を全国につくっていくことも必要なことと痛感しました。

お忙しい中、本当にありがとうございましたm(__)mm(__)mm(__)m

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愛知県庁ーー愛知県と県警からの聞き取り
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 愛知県庁に移動し、愛知県と県警の皆様から聞き取りを行いました。

 性暴力被害者支援のために愛知県は、何をやり、予算はどうなっているかと問うと、リーフレットをつくって広報・啓発をしているとのこと。また、年1回、市町村の実務担当者研修会を行っていると。
 リーフレットと研修の予算額を聞くと10数万円と、あまりの少額さに驚きました。しかも、リーフレットに「なごみ」は書いてありませんでした。

 昨日述べていた「ハートフルステーション・あいち」の委託費と賃料は愛知県の予算ではないのかと聞くと、年間414万8000円を愛知県警の予算で出しているとのこと。

被害にあった方が「ハートフルステーション・あいち」と「なごみ」に行き、診察した場合、愛知県警の予算で、
1回目(初診)公費負担
2回目(感染症検査)公費負担
3回目(検査結果)公費負担
となっているそうです。

 証拠採取について尿だけでなく、血液も公費で採血できるようにしてほしいと求めると「研究していく」との回答でした。

 また、三河地域はじめ、ない地域にワンストップ支援センターが必要ではないかとの問いに、必要性を感じているとの答えがありました。
「なごみ」のような立派なワンストップ支援センターという形でなくても、いくつかの病院で協力して交代制で支援体制が組めないか、静岡にはひとつもないので、浜松市あたりにあれば、東三河の方も利用できるのではないか、など述べていました。

 静岡県内にも早急につくることが必要ですが、愛知県内、三河地区に増やしていくことが必要だと思います。また、ワンストップ支援センターへの運営費補助など必要ではないかとの問いに、あった方がいいとは思うが、「研究する」との回答でした。

 全国どこでも被害にあった方が、お金の心配なく安心して相談し、受診し、心理的ケアも受けられるように、国に働きかけ実現していくために私も頑張ります。

お忙しい中、本当にありがとうございましたm(__)mm(__)mm(__)m

(補足)

実は、最初に愛知県警察が、しんぶん赤旗記者の取材はダメだというので、抗議し、改善を求めました。

記者クラブに入っていない政党機関誌はダメだというのです。どれだけ閉鎖的なのでしょうか。

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