もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【15.12.11】三重県伊賀市の川上ダムに関する聞き取りを文化庁から行いました。

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12月9日、三重県伊賀市の川上ダムに関する聞き取りを文化庁から行いました。

 川上ダムの予定地には、特別天然記念物のオオサンショウウオが生息しています。
そうした自然環境を壊して、川上ダムをつくろうとしています。
川上ダムは、転流工までおわり、本体工事を着工する段階になっており、来年度予算概算要求でも予算額が増額され、緊迫した状況です。

 9月2日、水資源機構から川上ダム本体を作るための「現状変更」の申請が文化庁で出されました。
 
伊賀市教育委員会、三重県教育委員会の意見を付記して(オオサンショウウオの保護のための意見を言いながら、現状変更しても良いという意見だったそうです)、提出されたそうです。
 
 11月20日に文化庁長官が、下記の条件を付して、現状変更の許可決定を行いました。

1、当該ダム建設事業実施中及び実施後に、オオサンショウウオの生息状況及び保全対策の効果を確認するため、有識者の指導の下、ダム下流域も含めた当該事業の影響が及ぶと考えられる範囲について、モニタリング調査を継続的に実施すること。

2、モニタリング調査の結果について、三重県及び伊賀市の各教育委員会に報告するとともに、有識者の意見を聴くこと。

3、モニタリング調査の結果について、有識者により本種を保全するために更なる対策が必要とされた場合は、有識者の指導の下で対策を検討し実施すること。

4、保全対策として設置した遡上路、人工巣穴及び寄せ石について、ダム供用後も維持管理を継続して実施すること。

 
 文化庁の担当者は、“オオサンショウウオは、強い動物だから大丈夫”と言っていましたが、オオサンショウウオが生息できる生態系全体をぜひ守っていきたいです。

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