もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【15.10.15】10月14日と15日、リニア新幹線を考える静岡県民ネットワークの皆様主催の静岡県の南アルプスのリニア問題の調査に、島津ゆきひろ衆議院議員、たつみコータロー参議院議員とともに行ってきました。

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◆南アルプスの自然を守ろう!!静岡県・南アルプスのリニア問題調査◆

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10月14日と15日、リニア新幹線を考える静岡県民ネットワークの皆様主催の静岡県の南アルプスのリニア問題の調査に、島津ゆきひろ衆議院議員、たつみコータロー参議院議員とともに行ってきました。

リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク林克代表、静岡県勤労者山岳連盟の竹本幸造代表、日本自然保護協会の辻村千尋さん、日本野鳥の会の葉山政治さんとご一緒に現地調査に参加できたことは、本当に貴重な経験で、学ぶことがたくさんありました!!

14日の朝、静岡駅で集合し、お話を伺いたいからとお願いして林代表の車に乗せていただきました。
最後の集落をすぎるとスマートフォンの電波が届かなくなりました。
通行証が必要となる砂利道をひたすら登りました。約5時間(お昼休憩30分あり)かけて南アルプスの二軒小屋まで到着しました。

 そこからは、歩きです。

◆言葉では尽くせない壮大な自然◆

 実際に見た南アルプスは、写真や言葉では語りつくせないほどの壮大な自然です。
 この壮大な自然をどうやって多くの皆様にお伝えしたらいいのかと悩みながら登りました。

その南アルプスの壮大な自然を壊して、トンネルでぶち抜くなんていう発想がなぜできるのか、そもそもJR東海の見識・倫理観を疑います。
南アルプスを貫通するトンネルはこれまでありません。
自然への冒涜を私は決して許しません。
これは、JR東海のおごりの象徴に思えてなりません。

◆リニアで大井川の水が減少―導水路で穴埋め?◆

 リニアトンネルは、南アルプスの水脈をずたずたに切ってしまいます。
 JR東海は、南アルプスをぶち抜くリニアトンネルが原因で、大井川の水が毎秒2トン減ると試算しています。

 毎秒2トンとは、大井川下流の藤枝市、焼津市、島田市、牧之原市、掛川市、菊川市、御前崎市、吉田町、川根本町の水利権量に匹敵するとされています。地域の皆さんにとってもまさに死活問題です。

 JR東海は、10キロに及ぶ導水路をつくって、水を川に戻すと言っています。
山梨県のリニア実験線でも水枯れが起き、沢に水を戻すために導水管をつくったのですが、山の濾過を経ないで取水したためか、PH値が高い水が出てしまい、結局、中和施設まで作らざるを得ませんでした。

南アルプスでも水質が変わるのではないか、水量はちゃんと確保できるのかなど懸念されています。

専門家の皆さんは、JR東海あるいは国とこのリニア問題で科学的なコミュニケーションができないと嘆いています。

研究者の皆さんが分析して、問題を指摘しても、言わば、“大丈夫です。頑張ります。”で終わってしまい、誰の研究に基づいて、こういう考え方をしていると論拠を示さない議論になっているそうです。「安保法制の国会答弁と同じ・・・」との声も出されました。

導水路の取水口予定地まで行こうと歩きましたが、途中で大井川にかかる仮設の橋が壊れていました。

どこかで岩をわたって対岸にいけないか、少し命の危険も感じるような低い断崖絶壁を通りながら探しながら行きましたが、残念ながら行くことはできませんでした。

昨年も土砂災害で道が閉ざされ、南アルプスのリニア現地調査を阻まれた たつみコータローさんと秘書さんは、「くそー、今年も橋で断念か」と本当にくやしそうでした。

この南アルプスの地域は、土砂災害などが多発する危険な地域でもあります。
そういう意味でも工事はリスクがあり、難航することが予想されるのです。

◆田代ダム◆

導水路の取水口予定地までの道を阻まれたので、引き返して田代ダムなどをみました。発電をするために東京電力も水利権をもっています。
東京電力と下流自治体との水利権の問題で議論があるところです。

◆静岡・南アルプス工区で700人の労働者/宿舎予定地は土砂災害の危険◆

2日目にまず見にいったのは、リニア工事の労働者が泊まることになる宿舎予定地です。
静岡県内のこの南アルプスの区域には、700人の労働者が働くことになるそうです。

その宿舎の予定地は、深層崩壊したような地形で、現在も、今にも土砂災害が発生しそうなところでした。

よくこんなところに働く皆さんの宿舎を建てようとするなと強い憤りを感じました。
本当に働く皆さんのことを考えているのでしょうか。
あまりにも人命軽視すぎます。

◆非常口予定地◆

次に訪れたのは、非常口予定地です。
真冬など、本当に安全に避難できるのか疑問が残ります。

以前、青函トンネルの発煙事故が起こった問題と関連し、避難マニュアルを今からつくって公開し、検証するべきだと国土交通委員会で質問したことがあります。
しかし、国土交通省鉄道局長の答弁は「リニア中央新幹線につきましても、長大な山岳トンネルあるいは大深度のトンネルがございます。こういったところにおけます、例えば火災発生時の基本的な考え方、これは既に公表されておるところでございます。ただ、具体的な異常時の避難誘導等につきましては、これは平成三十九年度の開業を目指しておりますので、その開業までに、それまでの知見等を踏まえまして、ハード、ソフト両面を含めてJR東海で検討されるべきものだと考えております。そういった意味で、今の段階で具体的な内容を定める、あるいは、それを公表するといったことではないものと思っております」と言いました。
今の時点で安全に避難できる保障はどこにも示されていません。そんななかでどんどん進めるやり方も人命軽視と言えるのではないでしょうか。

◆工事施工ヤード◆

次に訪れたのは、工事施工ヤード予定地です。
資材置き場などになるのでしょうか・・・?
地元の建設会社のコンクリートをつくる施設がすでにありました。
これは、この地域の治山事業などに長年使われてきたものだと思います。

◆最大のリニアトンネル残土置き場の燕沢(つばくろさわ)◆

その次に行ったのは、燕沢(つばくろさわ)と呼ばれるリニアトンネル残土置き場予定地です。

9月25日の静岡新聞夕刊には、
「リニア中央新幹線計画に関する静岡市の有識者会議が25日、市役所静岡庁舎で開かれ、JR東海が県内の発生土置き場候補地7カ所のうち、市が崩壊の危険性などを指摘し回避を求めていた扇沢を使用しない方針を示した。集約方針だった燕(つばくろ)沢を中心とする6カ所の管理計画を策定し、来年度以降に公表する予定」と書かれており、リニア残土置き場としてメインとなる予定の場所です。

※静岡新聞の記事→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000023-at_s-l22

かなり崩落している場所で、こんなところに残土を大量に捨てて本当に大丈夫なのか、崩落してダムができ、災害の連鎖につながっていくのではないかと心配になりました。

◆リニアトンネル残土置き場2・・・ヘリコプター現れる!◆

もう一つのリニアトンネル残土置き場にも行きました。
2人の労働者とユンボがあったので、何をされているのかなと思っていたら、ヘリコプターが旋回して、私たちの目の前に着陸!!!!!
作業員の方が迅速に作業し、そのユンボをロープにつないで空輸していきました。

山岳地帯の大型事業とはこうしたことが大規模に行われることなのだと改めて思いました。
ヘリの往来の騒音など、野鳥などの環境への影響はしっかりと検証されているのでしょうか。改めて調べてみなければ!

◆やっぱり南アルプスの壮大な自然を壊すリニアはいらない!!!◆

南アルプスの現地に行くことができ、運動している皆さんや専門家の皆さんにお話も聞くことができ、本当によかったです。

やっぱり南アルプスの壮大な自然を壊すリニアはいらない!!!
国会で追及したいことがまた山積みとなりました。

お世話になった皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>
 急いで下山し、静岡駅から名古屋駅へ向かい、日本共産党を応援する愛知県弁護士の会の集会に参加し、このリニア調査の報告もさせていただきました。

 

 

 

 

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