もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【14・05・06】「戦争放棄・平和の源流をさぐる~和をもって貴しとなす~」の講演&交流

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 5月6日、ONE WAY 国際平和文化協会、オリーブジャパン国際開発協力協会、New Teachers’ Associationの皆さんが主催された三本木國喜さんの「戦争放棄・平和の源流をさぐる~和をもって貴しとなす~」の講演&交流に参加させていただきました。
 誰でも参加できる自由な空間。楽しく有意義な時間でした。

 「戦争放棄・平和の源流をさぐる~和をもって貴しとなす~」と題する講演をされた三本木國喜さんは、中学2年生のときに1947年5月3日の日本国憲法施行をむかえ、お母様から「弁論部に入り、新しい憲法を皆さんにお伝えしなさい」との勧めもあり、弁論部に入ったこと、憲法と共に育ってきたことなど語られました。

 また、聖徳太子の十七条憲法の第一条「和をもって貴しとなす」(604年)や、徳川家康の「元和偃武」(1614年、平和のはじまり。武器を倉庫にいれて使わない)、中江兆民の「軍備撤廃論」(1887年)、幸徳秋水の「非戦論」(1903年)など日本に平和思想の源流があったこと、戦争の放棄は人類の悲願であったこと、カントの『永遠の平和のために』の内容を紹介しながら200年以上前に書かれている「してはならない」ということを安倍首相がしていること、パリの不戦条約で戦争放棄を宣言したが、❝あそこの国の指導者は悪いことをしてるので、助けにいく❞とのごまかしや「満州事変」「シナ事変」といって戦争ではなく事変と誤魔化されてきた歴史についても語られました。

 さらに、憲法公布後はじめての政府主催の講習会(1947年)のお話や文部省が出した『あたらしい憲法のはなし』なども紹介されました。

 質疑応答では、大学学生の方や大学院生の方、市民の方からの質問がありました。

 「憲法9条がノーベル平和賞を受賞したらどんな変化があるか」(三本木先生は、安倍首相に憲法の価値を考えてほしいという立場からお話されました)、
 「国家の自衛権というものは認められるのか」(三本木先生は、国民、人民の平和的生存権が大事で、国家こそそれを邪魔するものだと考えていることなどお話されました)などの質問もだされました。

 さらには、「さまざまな問題で学生などに呼びかけをすると『あなたは政府を反対する団体なのか』と言われたり、日本国憲法が壊されようとしていることを知らせると『そうなんですか?』と知られていなかったりで、落ち込むことも多いのですが、先生の日本国憲法、9条の源流が日本の歴史のなかにちゃんとあったことについてお伺いし、これから勇気と誇りをもって行動できます。また、『まけても まけても たちあがる やがては正しきものが 勝利する』という言葉にも励まされました」との感想も出されました。

 交流の場では、教育勅語が広まることと並行して日露戦争などの戦意高揚の雰囲気ができたことからも教育は本当に大事であるというお話や、中学校の教員の方から、生徒さんが「今、安倍首相が憲法を変えようとしているけどダメだよね」と言ってきてくれたエピソードの紹介や、社会科の憲法に関する教育内容の質がどんどん落ちていることの実感、NHKの報道姿勢の問題点などなど出されました。

 若い皆さんが社会の問題に関心をもち、参加されている様子に元気と勇気をいただきました。

 三本木先生、企画をされた皆様、参加をされた皆様、そしてご紹介いただいた方に心から感謝を申し上げます。

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