もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
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【11・04・27】「木曽川水系連絡導水路事業の関係地方公共団体からなる検討の場 幹事会」を傍聴

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 4月27日、ウィル愛知で行われた「第2回木曽川水系連絡導水路事業の関係地方公共団体からなる検討の場 幹事会」を八田ひろ子元参院議員と傍聴しました。

 出席者は、岐阜県土整備部長、岐阜県都市建設次長、愛知県地域振興部水資源監、愛知県建設部河川課長、愛知県企業庁水道部長、三重県政策部交通。資源政策監、三重県土整備部長、名古屋市上下水道局技術本部長、岐阜市副市長、瑞浪市副市長、各務原市都市建設部長、揖斐川町副町長、瀬戸市都市整備部長、津島市建設部長、犬山市水道部長、桑名市都市整備部長(以上、構成員あるいはその代理)、中部整備局河川部長、同河川部河川保全管理官、水資源機構中部支社副支社長(以上、検討主体)。

 冒頭、国土交通省中部地方整備局河川部長が、東日本大震災大震災の当日夜から中部地方整備局の職員をのべ2000名以上支援に送っていることを述べ、「一日でも早い東北地方の復興をお祈りする」と発言しました。
 
 木曽川水系連絡導水路(以下、徳山ダム導水路)は、必要ありません。だから、そのための職員も本当は必要ないのです。

 一日でも早い復興をやるためにも、東日本大震災の被災地の復興に必要な職員を配置するべきです。

 さて、今回の幹事会もまた、私たち一般住民に知らされたのは、5日前の4月22日です。おかしいです。
 広報があまりにも遅すぎます。傍聴に来てほしくない、なるべく知らせないで進めようというのがミエミエです。こうした会議のもち方からして不信感を抱きます。

 会議のなかでは、890億円とされている徳山ダム導水路の総事業費、工期の点検作業を実施している最中で、結論は出ていないと報告されました。

 徳山ダム導水路の必要性の検証の前提として、愛知県知事と名古屋市長の導水路事業への参画意思と必要な水の量を聞いた結果について説明がありました。

 愛知県からの回答では、徳山ダム導水路の利水について参画継続の意思があり、新たな水が2.3㎥/s必要だ(これまでの計画どおり)という、前の神田愛知県知事が、2010年11月30日に回答した内容となっていました。

 今の大村秀章県知事は、県知事選挙のマニフェストで「木曽川水系連絡導水路事業の見直し」とはっきり書いています。現知事の回答で検証を行うべきです。

 わざわざ前の県知事の回答を前提にするのもまたまた不信感を抱きました。

 名古屋市長からは、徳山ダムで既に確保している水量は水道水1.0㎥/s、工業用水0.7㎥/sだが、徳山ダム導水路の利水について参画するかどうかは、「別紙」の内容を確認する必要があると回答されています。
 「別紙」に何が書いてあるか、資料がなく、分かりませんでしたが、会議の中で名古屋市上下水道局技術本部長は、以下のことを求めました。
 まっとうな意見だと思いました。

○木曽三川(木曽川、揖斐川、長良川)の既得水利の利用実態を明確にすること(使っていない水があるという問題意識?)

○渇水時に機能している緊急水利調整協議会などの関係者会議のような形の会議を平常時にも行い、水の利用について協議、調整する場が必要。
  
○(聞き取りにくく、この部分は不正確かもしれません)ダム使用権等で需要が発生しておらず、水利権が付与されていないものを振り替えるとあるが、ダム使用権等があってもダム等をつくった当時の計画と現在は変わっているので、ダム使用権等についても実態にあわせて変えていくこと(ダム使用権等あっても実際には使われていない水があるのではないかという問題意識?)。

 この名古屋市からの要望に中部地方整備局の回答は、“参考にして予断を持たずにやる”と言っていましたが、この名古屋市の発言にしっかりと応えた上で検証作業をすすめるべきです。

 愛知県からは、“徳山ダムと徳山ダム導水路は一体の事業だと考えている”と発言がありました。徳山ダムは既にできているんだから導水路も進めよ、という意味で発言しているのでしょうか。あきれます。

 各務原市の発言にも注目しました。
 各務原市では、水道用水、工業用水はすべて地下水を利用しているそうです。導水路のルートは、市内の北部山地を通る計画になっていますが、それによって地下水が断水したり、枯渇するのではないかと懸念している、地下水に影響がないように、と発言しました。

 岐阜県から、出されている資料では、検証作業の流れがわかりにくい、パブリックコメントは何回やるのか、どの意見をどの段階で言えばいいのか、わからないので、わかりやすいスケジュールを出してほしい、との意見が出されました。その点では、その通りです。

 中部地方整備局は、“検討の状況によって、スケジュール、流れを決めていく。パブコメもどの段階でやるのか決まっていない”と答えました。

 設楽ダムの「検討の場」では、名古屋市のような発言をする人は誰一人いません。どれだけ水が余っているか、科学的な検証は一切ありません。

 徳山ダム導水路の「検討の場 幹事会」の方が、設楽ダムの「検討の場」よりまだましだと思いました。

 それほど設楽ダムの「検討の場」は、ひどいのです。

 この幹事会で議論された名古屋市の要望が、しっかりと実行されるのか、今後とも注目していきたいと思います。

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