もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
くらし守る

【10・04・09】アイシンのサービス残業代支払われる!!不適切な労働時間管理を早期発見するための「セキュリティーゲート」も設置!給料も30分ごとの加算から15分ごとの加算に改善

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労働者の告発と日本共産党が力を合わせて実現

 
 このたびアイシンのサービス残業代が支払われました。その額は、3億円超、10万時間分だと言われています(正確な数字が分かり次第またご報告いたします)。

 サービス残業代の支払いは、アイシン系の他の会社にも波及し、トータルで二桁「億円」の不払い残業代が支払われることになるようです。
 
 アイシンで働く皆さんからのサービス残業のご相談をきっかけに、新村健治さんはじめ日本共産党のアイシン支部の皆さんや刈谷市会議員団(野村武文市議、山本シモ子市議)が、昨年10月に刈谷労働基準監督署に是正するよう要請しました。

 11月30日に私は、八田ひろ子元参院議員、野村武文刈谷市議、アイシン労働者の新村健治さんたちと刈谷労基署に出向き、少なくとも時効までの2年分はアイシン精機にサービス残業代を支払わせることや再発防止を要請しました。

 さらに2月24日には、かわえ明美比例予定候補も加わって、アイシンがサービス残業の調査を10ヵ月分しか行っていない問題などを指摘し、こうしたゴマカシを許さず、さかのぼって請求できる2年分の未払いのサービス残業代をアイシンに支払わせること、そして正確な労働時間を把握するためにも職場と工場入退場門の二重チェックができるカードリーダーを設置させるよう改めて愛知労働局に求めました。

 3月18日は、アイシンのサービス残業問題で厚生労働省交渉をし、厚生労働省労働基準局監督課が、「繰り返し違反を行う企業は悪質だ」、「違法行為が認められれば、時効となっている2年分の賃金を支払うことは当然です」と述べていました。

 不払い残業代を支払わせることができたことや、不適切な労働時間管理を早期発見するための「セキュリティーゲート」も設置させることができ、給料も30分ごとの加算から15分ごとの加算に改善させることができたことは、本当にうれしいことです。

 また、アイシン精機の不払い残業や労働時間管理、働かせ方をただすことによって、アイシン・エィ・ダブリュやアドヴィックスなどアイシン系の企業も一緒に改善の方向にすすんだことも本当にうれしいことです。

 働く皆さんが、まじめに働いた分がきちんと報われ、そして適正な労働時間を管理していくことで、長時間労働による健康被害など予防していく方向に動かすことができたことも本当にうれしく思います。

 サービス残業代を支払わせることは、今あるルールを企業に守らせるということで、いわば当たり前のことです。

 私は、今あるルールを企業に守らせるだけにとどまらず、働く人たちが、本当に大切にされる社会を築いていきたいと思っています。

 過労死や健康被害を生み出さないための残業時間の上限の法定化や、人間を使い捨てる働かせ方の規制(有期雇用や派遣の規制強化)、均等待遇のルール、最低賃金の引き上げ(中小企業支援とセットで)、ルールを守らせるための労働基準監督体制の強化などに全力をつくしていきたいと思っています。

 4月9日は、八田ひろ子元参院議員、山本シモ子刈谷市議、アイシン労働者の新村健治さんたちと一緒に刈谷労基署に行きました。
 サービス残業代を支払い、改善はされたものの、アイシンが会社として働く皆さんに反省を述べていないことや、今後、サービス残業を告発した労働者を厳罰の対象とするような態度も見受けられることなど問題点を指摘し、働く皆さんを守るためにさらに労働基準監督署としてもがんばっていただきたいと要請しました。

 労働基準監督署は、「問題点を具体的に教えていただければ、動きたい」と回答しました。さらに、「アイシンが、またサービス残業を繰り返せば、行政指導だけでは済まされない」という強い態度で取り組んでいくことも表明されました。

 

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